...貴下は、お人が悪いわよ...
泉鏡花 「婦系図」
...すると恰も何かの雑誌に此小説の悪評が載つたのを嬢様はお人が悪いから素知らぬ顔して見せた...
内田魯庵 「犬物語」
...北君は人が悪いなあ...
太宰治 「故郷」
...随分奥様もお人が悪いじゃございませんの?」「…………」口許(くちもと)に笑いを忘れたまま...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...ちと人が悪いようなれども一切只(ただ)にて拝見したる報いは覿面(てきめん)...
寺田寅彦 「半日ある記」
...人が悪いっていうんでもないけれど...
徳田秋声 「あらくれ」
...治めて行く人が悪い人では仕方がありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...もし世の中の人が悪いとするなら...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...真名古はなかなか人が悪い...
久生十蘭 「魔都」
...人が悪いなあ」「お前に知らせて...
火野葦平 「花と龍」
...日本人が悪いのだ」とさえ放言して顧みない...
河本大作 「私が張作霖を殺した」
...ブルース卿はお人が悪い」グラントが驚いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...人が悪いようだが...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...」「まあ、人が悪い...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...職人が悪いのか、決してそうではない...
柳宗悦 「北九州の窯」
...それがしが人が悪いとは」「でも...
吉川英治 「三国志」
...……人が悪いなあ」城太郎は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わたしよりよっぽど人が悪い」――お神さんは...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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