...人がらの悪い人ではありません...
芥川龍之介 「秋山図」
...そんなお人がらな半を...
泉鏡花 「薄紅梅」
...でも人がらを信じるかと聞かれると...
太宰治 「新ハムレット」
...フォーシュルヴァン爺さんの人がらを少しく述べることも有益になってくる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼女はそのときはじめて「人がらもいとすくよかに世のつねならぬ人」に見えた奧ゆかしい同じ年頃の男に出會ふ...
堀辰雄 「姨捨記」
...あの人がらと逆な芝居傍観者の冷たい人となつたのも...
三宅周太郎 「中村梅玉論」
...徹男さんは学生でしたが兄さんの山田先生とちがって沈うつな位に控え目な人がらでありながら国の運命を深く心配していて口には言いませんが...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...いつかう人がらよろしく候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...初めて仰ぐ不識庵(ふしきあん)謙信なる人の人がらをその眼の点に烙(や)きこんだ...
吉川英治 「上杉謙信」
...さりげない人がらをもつに至るものである...
吉川英治 「折々の記」
...それがそのまゝ今も長谷川氏のからつとした人がらになつてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...彼自身の人がらは昔どおり至って正直律義なところから...
吉川英治 「三国志」
...この娘の人がらにふさわしかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...すこしも不足のない人がらと頷(うなず)ける...
吉川英治 「新書太閤記」
...野性的な生命力を、宗教や文化の苗床に芽ばえさせた功はあるが、大きく見くらべて、人がらは見劣る...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そういった人がらが...
吉川英治 「源頼朝」
...それは端麗でもの静かな人がらと群衆の眼にも映った...
吉川英治 「源頼朝」
...大助は、是非なげに、なお佇(たたず)んだまま見送っていたが、その眼を荷駄馬と山伏のほうへ返すと、「迂濶(うかつ)な」と、たしなめて、「場所がら、人がら、よう眼をあいて、物はいうものぞ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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