...人がらは至つて卑しい方で...
芥川龍之介 「地獄変」
...いかにも人がらの優美(ゆうび)なのに...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...自分の知る範囲においてその人がらや性質から彼の仕事の本質を推定するとき...
伊丹万作 「人間山中貞雄」
...若い婦人向きスポーツ好みの短靴――というところから想像されることもない猫女の人がらだった...
海野十三 「少年探偵長」
...格闘となってはいくら浮浪人がらんぼうでも...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...年は二十八でしたが、人がらが賢く、目で見たものは口で讀み傳え、耳で聞いたものはよく記憶しました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...女はその近所の八百屋(やおや)のおかみさんとでも思われる人がらであった...
寺田寅彦 「LIBER STUDIORUM」
...その二つのことは彼女の人がらにかなりいい趣を添えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...丸髷も小さく結ひて見ぐるしからぬまでの人がら...
樋口一葉 「たけくらべ」
...この四人の姉妹がどんな人がらか...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...そりゃお人がらな...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...後備の陸軍少將で――もう死にました」「そう………」私にこの男の人がらがいくらか腑に落ちるような氣がしてきた...
三好十郎 「肌の匂い」
...年よりは老けてみえる人がらで...
山本周五郎 「山彦乙女」
...さりげない人がらをもつに至るものである...
吉川英治 「折々の記」
...彼自身の人がらは昔どおり至って正直律義なところから...
吉川英治 「三国志」
...そんな風に慕われる親分肌な人がらがあったとみえる...
吉川英治 「平の将門」
...そういった人がらが...
吉川英治 「源頼朝」
...そういう人がらのどこかに...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索