...そういう人々にもわたしはさしあたり何にもいうことはない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その噂は更に広く深く人々の心を動かした...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...軒並に人々が固まっていた...
戸田豊子 「鋳物工場」
...聴衆は社交界の人々と音楽家の卵とで成っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...疲れたる道楽者や冒険者などという一握りの人々のみだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...今に、治まる)と、考えて、気安めをするより外になかったかれ等は、今更、軽輩の後塵を拝して、働きたくもなかったし――だが、そう考えながら(或いは、そういうことになるかもしれぬ)と――そして(そうなった時には、この地位が――だが、今更、大久保や、西郷の前に、頭が下げられるか)と、自分の考えと、自分の地位の矛盾に、いらいらしながら(斉興公が、この際、思いきって、軽輩共を、やっつけてしまってくれたなら――)と――それは、上士の人々は、お互に、口へは出さなかったが、肚で考えていることであった...
直木三十五 「南国太平記」
...他の人々は皆な四つ竹や扇子...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...それが人々には面白いのである...
堀辰雄 「詩人も計算する」
...私がいま世界に示そうとしているのは何千人という人々の不屈な行動です...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...「貧しき人々の群」「一つの芽生」「伸子」「新しきシベリアを横切る」「冬を越す蕾」「昼夜随筆」「乳房」現代日本文学全集中「中條百合子集」文芸家協会々員...
宮本百合子 「「現代百婦人録」問合せに答えて」
...この頃私は人々の向上心というものについて興味ある観察をしていますが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もう一歩で九州の人になっておしまいになるところでございましたね」などと人々は終日昔の話をしたり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...男の方(かた)も一人々々末頼もしい婿さんばかりだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...私は人々がどうも思うことが言えないと申訳をするのを聞きます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...悉くが名なき人々の作である...
柳宗悦 「雑器の美」
...寂寥(せきりょう)たる樹林の底に働く人々が...
柳田国男 「山の人生」
...というふうに人々の声が集まった...
山本周五郎 「七日七夜」
...現在日本の大衆の百人中九十九人までは「能ぎらい」もしくは能に対して理解をもたない人々であるらしい...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
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