...私は無論誰からも抑壓を享けるでもなく...
石川啄木 「菊池君」
...殆ど毎日のやうに私が電車内に於て享ける不快なる印象を囘想する毎に...
石川啄木 「我が最近の興味」
...無為の楽しみを享けるのは憂いの中のよろこびであると云う道理を悟ることが出来ましょう...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...対象は常に方法を否定する(常に対象が方法を規定するかのように思い做す実在論は茲にその必然性を享ける)...
戸坂潤 「科学方法論」
...学問の実践的成立――研究――にまで遡る時初めてその必然性を享けるのである...
戸坂潤 「科学方法論」
...人民は幸福を享ける訳だ...
平出修 「畜生道」
...母が引き享けることになつて居り...
牧野信一 「茜蜻蛉」
...妻の注視を享けると...
牧野信一 「川を遡りて」
...「若しも吾々が例の飛行島へ漂流して総督の饗応を享けることになつたら諸君は誰の出現を望むだらう? こいつをひとつ考へて順々に望むところの英雄の名を呼ぼうぢやないか……」歌は勿論...
牧野信一 「くもり日つゞき」
...時間の切迫から享ける物質的な怖れとで...
牧野信一 「公園へ行く道」
...「うるさ過ぎるぞ――勝手に彼女の意志による接吻を享けるが好いや...
牧野信一 「山峡の村にて」
...それを何んな風に享けるであらうか?三木は...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...全体から享ける感じも...
牧野信一 「浪曼的月評」
...もとより私が世界過程の如何なる時に生を享けるかといふことは...
三木清 「人生論ノート」
...楽(たのしみ)を誰かヘレネ共に享けると...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...永遠に幸福を享けるが好(い)い...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...二人ともなんだか当然享(う)けるはずの幸福を享けるような心持ちがしているのである...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...それが父から酌を享けると...
横光利一 「旅愁」
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