...新しい生活を享ける權利」を囘復することであるかも知れない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...何か己の享けるはずでない事を享けるというような心持であった...
レオニイド・アンドレイエフ Leonid Andrejew 森鴎外訳 「犬」
...萬一無政府主義者の所説を紹介しただけで私自身亦無政府主義者で有るかの如き誤解を享ける樣な事が有つては...
石川啄木 「所謂今度の事」
...私は無論誰からも抑圧を享けるでもなく...
石川啄木 「菊池君」
...私は無論誰からも抑壓を享けるでもなく...
石川啄木 「菊池君」
...殆ど毎日のやうに私が電車内に於て享ける不快なる印象を囘想する毎に...
石川啄木 「我が最近の興味」
...我々人間が此の世に生を享ける際の直接の原因を成してゐる事物の關係などに至つては...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...後の世で安楽を享ける積りだと...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...誤解といふやうなものを享けるものが在るには在つても...
牧野信一 「浅原六朗抄」
...まともに享けると私の五体は透明白膏(セレナイト)となつて...
牧野信一 「鬼の門」
...妻の注視を享けると...
牧野信一 「川を遡りて」
...僕はそれを浮浪青年なる八代龍太が保管を引き享けるといふがまゝに...
牧野信一 「凩日記」
...坪田譲治氏の作品から享ける切々たる哀感は常にわたしの胸に痛かつた...
牧野信一 「痩身記」
...嘉村礒多氏のものから享ける切端詰つた人生の怖るべき憂鬱と...
牧野信一 「痩身記」
...「市の歓迎の辞(ことば)」を享ける表象として...
牧野信一 「山彦の街」
...全体から享ける感じも...
牧野信一 「浪曼的月評」
...ここに野干が師子に恩を受けたとせるには訳ある事でこの物毎(つね)に師子や虎を追蹤(つけまわ)りその残食を享けるのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...二人ともなんだか当然享(う)けるはずの幸福を享けるような心持ちがしているのである...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
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