...矢張彼は女から享けた拒絶の恥辱(はぢ)を...
石川啄木 「鳥影」
...彼の實力よりも遙かに大なる活動範圍を有する『空想力』といふ險呑千萬な天資を享けてゐる...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...)その作品の力が内具する永遠的なるものの即刻即時に於ける被享受性であって...
高村光太郎 「永遠の感覚」
...本能の処理から来る悪戯感を享楽しているだけのことなのです...
谷譲次 「踊る地平線」
...最も人を陶酔させる享楽ではある...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いささか詭弁派的(きべんはてき)な享受家(きょうじゅか)宰予(さいよ)...
中島敦 「弟子」
...しかして人界崇高の感は耳を傾けてこの誠を聴き得たる時に始めて享受し得ると思う...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...そのまま享け容れるほど寛大になりきれなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼はその趣味性の享楽を生活化し...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...享楽の対象を直接の性的慾求に置くのではなく...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...こうした雰囲気的享楽の茶屋遊びが...
萩原朔太郎 「老年と人生」
...息子の息子によって人は不死を享受する...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...非常に強い力で彼らを享楽のまっ最中にとらえるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一家ことごとくたたりを享(う)けて死に絶えた...
柳田國男 「日本の伝説」
...そうして其途上に何か収穫のあったものが生を享けてからこの現実の世界に於て学者となり...
蘭郁二郎 「息を止める男」
...永享の時代を代表するに足りるであろう...
和辻哲郎 「埋もれた日本」
...広汎な享楽の力を持つとは思わない...
和辻哲郎 「享楽人」
...純粋に享楽のために造られたもので...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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