...せっかく親から享けたあたら眉毛を剃り落し...
上村松園 「眉の記」
...はじめ天和、貞享の頃、津軽半島地方に於いて、日本海岸の砂丘数里の間に植林を行ひ、もつて潮風を防ぎ、またもつて岩木川下流地方の荒蕪開拓に資した...
太宰治 「津軽」
...何も彼も享楽した...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...血を享(う)けた鷲尾にはよくわかる...
徳永直 「冬枯れ」
...良い享受家としてのアンシークロペディストである彼から結果する事は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そのイデオロギーと社会活動との権利を享け取ることが出来ぬ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...熱心な享楽心と極端に不安定な精神とのために...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何時でも生理のまゝに享受してゐる者でこそあれ...
中原中也 「その一週間」
...この活動と享樂と希望との美しき世界も根柢においては實は砂上に築かれたる玩具普請に過ぎぬ...
波多野精一 「時と永遠」
...こゝでマルクスははつきりとギリシヤの芸術が我々に対してもなほ芸術的享楽を与へると言つてゐる...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...もはや生涯に於てあのやうな岡場所の明け暮を呼吸享楽するの日はあるまい...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...しかし京を去つた年は或は享和二年ではなからうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...七十二歳の寿を享けた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「アリストンは美しいペリクティオネを享楽しようとして得なかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...享受し享楽することだけである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...神が祭を享けたまうしるしとする思想が...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...奢侈品及び享楽品に対する支出の減少も...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...享受者の実生活ではなくて...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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