...芸術を享楽する能力がないように思われる...
太宰治 「如是我聞」
...が、平潟の廃頽(はいたい)的なのに比べたら、ここはさすがに晴れやかで、享楽的である...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...しかしどうしてこれが他の多くの動物よりもより多く「不格好」という形容詞に対する特権を享有することになるのか...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...享楽の要求と習慣と倦怠とに萎靡(いび)しきっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...)享楽的なポリネシア人の中でも特に陽気なのが彼等サモア人だのに...
中島敦 「光と風と夢」
...それも畢竟或る享楽を目的とするものにすぎぬとすれば...
長與善郎 「青銅の基督」
...二人は学校を出るとAは富有な親の遺産を享け継ぎ...
牧野信一 「なつかしき挿話」
...更に他の人が享受し得べかりし幸福を全く奪ったものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...一伝享保二十年生」と註してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...翌享和二年に「弟子始て従ひ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...癸亥は享和三年で...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...「快楽を享(う)け楽しむ時でさえ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...理性にかなった享楽は禁欲よりもつらいものだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...婦人の享楽的権利の主張は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...ただ男学生を誘惑して享楽する位が関の山らしい...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...われの懶惰(らんだ)と罪に鞭(むち)を享(う)けて弥陀(みだ)が遣(つか)わさるるところの使者であると思った...
吉川英治 「親鸞」
...より少く享受しまたより少く生産しなければならない...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...常に彼の「享楽」の光に照らされて...
和辻哲郎 「享楽人」
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