...此の世では禽獣の生(しょう)を享けたが...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...文学作品の享受鑑賞までを含めて...
時枝誠記 「国語学と国語教育との交渉」
...単に趣味性のみを抽象的に遊離して享楽する...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...長享三年二月に至ってようやく権大納言となったが...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...必らず身をもってそういったものを享楽することが出来るようにと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...その目的は死後に極楽に往生していわゆる「パラダイス」の幸福を享(う)けんとの趣意ならん...
福沢諭吉 「教育の事」
...坪田譲治氏の作品から享ける切々たる哀感は常にわたしの胸に痛かつた...
牧野信一 「痩身記」
...近寄る毎に新しく奴の享け応へのなさ加減には業を煮やされた...
牧野信一 「剥製」
...享保七年〔一七二二〕に朝鮮から伝えたとある...
牧野富太郎 「植物記」
...生の享受がはじまるや否や直ちにそれが失われる時...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...その感じを更に強め享楽するために...
宮本百合子 「雨と子供」
...秀三は諸家の出入扶持を享けたが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...然らば享年四十六であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...なり出づるを楽む心もて物造る喜(よろこび)を今し享けんとやし給ふ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...平家の門閥(もんばつ)が、民を顧(かえり)みるいとまもなく、民の衣食を奪って、享楽の油に燃し、自己の栄耀(えよう)にのみ汲々(きゅうきゅう)としている実相(さま)が、ここに立てば、眼にもわかる...
吉川英治 「親鸞」
...それらのものは等しくその所有者の享楽に寄与するであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...彼らに対してかくも寛大なこの国においては一種の独占を享受する...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...人々は都会の与える営利と享楽とを追うのに急であって...
和辻哲郎 「地異印象記」
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