...そは理性を享け有ちてすべての他のものの主たるべきものは未だこの全眷屬の中にあらざりき...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...あたかも私が手に入れた貞享(じょうきょう)の江戸図の咄をすると...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...極端な例として享保年間のある火事は麹町(こうじまち)から発火して品川沖(しながわおき)へまで焼け抜けたが...
寺田寅彦 「函館の大火について」
...そこで享受が批評へ移行する最初の扉は...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...貪(むさぼ)るように享楽していたのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一種の享楽を見出すのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そうした一時の享楽の取引は...
豊島与志雄 「常識」
...永享二年の奥書のある世阿弥の「習道書」を見てもわかるやうに...
野上豊一郎 「演出」
...実は客の美しさを享楽しておりました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...一番槍一番首といったような手柄かい」銭形の平次は夕飯の膳を押しやって胸いっぱいの涼風を享楽(きょうらく)している姿です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎親分」新吉は八五郎の顏に擴がる困惑(こんわく)を享樂するやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...目的のない夜の遊歩を享楽している時刻であった...
平林初之輔 「鉄の規律」
...享けざりしといふ...
牧野信一 「極夜の記」
...況んや彼の行動に冷い観察の眼を放つて何んな享楽に耽つてゐるのでもない...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...特別に目を視張る如き興味に富んだ派手なる感じは享けぬ代りに...
牧野信一 「浪曼的時評」
...人民はこの自然的遺産から利益を享受する権利があるのに財産管理人すなわち地主の不正と圧迫とによってこれを剥奪されている...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...享和元年に十六歳で稽古通事になり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...新しい価値、自由にして剛健な内よりの道徳、個性の尊重、真の意味の実行、享楽の卑下、より高い者を実現するための誠実なる悩苦の生活...
和辻哲郎 「「ゼエレン・キェルケゴオル」序」
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