...半面には「名村長」と一戦を交えるのも退屈しのぎかも知れないという持前の茶気さえ出て来たし...
犬田卯 「瘤」
...それこそまかり間違えば瘤と一戦を交える覚悟をきめてかかっていたのだ...
犬田卯 「瘤」
...どこかと戦いを交えるつもりにちがいない...
海野十三 「火星兵団」
...機をつかめば一騎うちの死闘を交える覚悟をした...
海野十三 「蠅男」
...敵と砲火を相交えるという実際の戦争はさまでしばしばあるものではない...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...これと商戦を交えるに当り...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...山田はやっと伊沢と詞(ことば)を交える機会を得たが...
田中貢太郎 「雨夜続志」
...毛布一枚の障壁を隔てて男女の主人公が舌戦を交える場面...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...少佐と話を交えることを好んでいたけれど...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あらゆる事柄に不謹慎な内密話を交えるので...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...地上の息吹きに天上の息吹きを交えることだからである...
豊島与志雄 「梅花の気品」
...この男と言葉を交える前に日頃から不審に耐えないと思っている彼の態度についてまずこの機会に訊いてみたいと六樹園は思った...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...君と語を交えるに過ぎなかった...
森鴎外 「二人の友」
...その他我々が祈りの句を交えるのを常とする一々の行為において...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...時には喧嘩(けんか)を交える...
柳宗悦 「全羅紀行」
...この頃は大分ちがった囀りを交えるようになった...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...さる恥知らずの敗将と矛(ほこ)を交えるが如き周瑜ではない...
吉川英治 「三国志」
...矛(ほこ)を交えるとなれば...
吉川英治 「新書太閤記」
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