...些々(ちよいちよい)擽る様な事を言つた事もある...
石川啄木 「鳥影」
...些々(ちよい/\)擽る樣な事を言つた事もある...
石川啄木 「鳥影」
...些々(ささ)たる吉凶禍福に心を奪わるるようでは...
井上円了 「おばけの正体」
...些々(ささ)たる国内の外交...
大隈重信 「憲政に於ける輿論の勢力」
...どのような些々(ささ)たる現象をも...
太宰治 「虚構の春」
...それは友情においては些々(ささ)たることにすぎない...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのとらえがたい香はごく些々(ささ)たるものにつながれていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人間の些々たる懸念や配慮などを超越する...
豊島与志雄 「美醜」
...決して些々(ささ)たる仕事ではなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...些々(ささ)たる政治的技術によってはどうすることもできない最悪の事態に直面していたのである...
中村地平 「霧の蕃社」
...まことに些々(ささ)たることではあるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...些々たることには決して心を労することなく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...然るに今些々(ささ)たる枝葉よりして...
福沢諭吉 「学者安心論」
...高(たか)が些々(さゝ)たる肉躰上(にくたいじよう)の苦痛(くつう)のみなのだから...
三島霜川 「虚弱」
...一一勿論(もちろん)些々(ささ)たる断片の珍奇を拾い上げて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...むろん賃銭は些々(ささ)たるものだが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...ただ市井(しせい)の無頼や押込みなどが頻々と起した些々(ささ)たる小事件とのみは観(み)られず...
吉川英治 「大岡越前」
...些々(ささ)たる一個の詮索(せんさく)ではござりませぬ...
吉川英治 「大岡越前」
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