...問 君の交友の多少は如何?答 予の交友は古今東西に亘り...
芥川龍之介 「河童」
...自ら末路を早むる所以なるを知らざる韓廷の擧措吾人は寧ろ愍情に堪へざるものに候◎露國議會の解散 凡露國政府は若し國民議會にして海軍再興費を否決するに於ては斷然解散すべしと各議員を威嚇しつゝある由倫敦電報によりて報ぜられ候若し同案を遂行するとせば十ヶ年間に亘り三億一千九百萬磅を要すべく全國の輿論は全たく之に反對しつゝありと申す事に候...
石川啄木 「雲間寸觀」
...和歌山其他全國各地に亘りて着々進行し...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...そして足かけ二日間に亘りばかばかしく睡りこんだ……」「ああ...
海野十三 「大使館の始末機関」
...弘く数個の民族に亘りてその神話を比較し...
高木敏雄 「比較神話学」
...默然と長きに亘り口緘む...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...長きに亘り、口緘み、心惱すアカイアの 695陣中、やがて猛勇のヂオメーデース起ちて曰ふ、『アートレ,デース、光榮のアガメムノーン、衆の王、アキルリュウスに哀願を致して、君が量なき贈與を約し盟ひしは、よからざりけり、さなきだに傲れる彼に一層の驕慢、君は増さしめぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...序跋は十二册に亘り五六百篇もあるが...
土井晩翠 「隨筆 藪柑子」
...明治大正に亘りて爛々の光彩を放つた偉大の作家であるといふ事実に対しては...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...時代の現状は特に広汎な領域に亘り...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...文学を中心として文化一般に亘り...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...話はいろいろな事柄に亘り...
豊島与志雄 「渡舟場」
...其記事の比較的正確にして且社會諸般の事項に亘り...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...十七世紀末と十八世紀初頭の二期に亘りロシアに在住し...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...数回に亘りてこれを絞首したるものと認むるは...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...満蒙遊記の初めに日本人が先史時代から永久の未来に亘り...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...幾時代に亘り引続きその富と人口とを減少せしめずに維持するにあるのである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...その国家が朝鮮半島に於て長期に亘り軍事行動を展開したのは四世紀の末頃である...
和辻哲郎 「鎖国」
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