...ボートに乗り込む...
海野十三 「恐竜島」
...それで、今夜オホツクから廻されて来る監視船に、乗り込むんだが、それについて、なんでも船乗りの顔に詳しい男が欲しいってわけで、この丸辰が呼ばれたんだ」「へえー? そりゃ又、えらい出世をしたもんだな」「うん...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...乗り込むと間もなく...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...二人が心を込めて作ってくれた弁当を持って乗り込むと...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...大阪駅を午後八時半発の列車に乗り込むことになった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...宇品で浪切丸に乗り込む...
種田山頭火 「旅日記」
...あとから来る電車は永久にないかのように争って乗り込むのである...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...小団次(こだんじ)などの役者が甲府へ乗り込む時...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日に限ってお前さんが乗り込むとこの通りの暴風(しけ)だ」「それがどうしたの...
中里介山 「大菩薩峠」
...乗り込む人の波をみつめてゐた...
林芙美子 「浮雲」
...乗り込む度(たび)にベルをおして下さいよ...
牧野信一 「吊籠と月光と」
...十四日佐渡国丸といふ御用船に乗り込む...
正岡子規 「従軍紀事」
...本職の方で改めて乗り込むくらいな気組がなけりゃあいけないんだ――今夜は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...竹田出雲(いずも)が戯作の両人がふるアメリカへ乗り込む理窟もなしと追々勘付き出し...
南方熊楠 「十二支考」
...思ひ/\に旅装をして汽船に乗り込む客...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...家号を書いた行灯に腰高障子、店は折曲りの土間になって大きな欅(けやき)の角火鉢、支度待つ間の一服というのが普通の構え、たまには小座敷があってちょっと一杯、それが嵩(こう)じて座敷も立派に、広間もあるという待合式の家もでき、屋根船の四、五艘は河岸に舫(もや)って上流紳士の出入りも繁く、ほろ酔い機嫌で芸者幇間に取り巻かれ、「御機嫌よう」と送り出す女将(おかみ)の声を後に、乗り込む屋根船、二人船頭で景気よく浮かれだし、向島の水神あたりへ遠出の遊び...
山本笑月 「明治世相百話」
...自動車に乗り込むと同時に気が変って...
夢野久作 「少女地獄」
...農婦は真先に車体の中へ乗り込むと街の方を見続けた...
横光利一 「蠅」
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