...その日のうちに上野から青森に向う急行列車に乗り込むつもりであったのですが...
太宰治 「たずねびと」
...四人くらいずつも乗り込むと...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...松島遊覧の電車に乗り込む...
種田山頭火 「旅日記」
...あとから来る電車は永久にないかのように争って乗り込むのである...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...久し振りの運動傍々殆ど特権的な(上野では先に乗り込む)楽なたのしい旅行をした...
戸坂潤 「獄中通信」
...あんな悪感情に迎えられて甲府へ乗り込む若い支配の前途も多事でないことはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...十六人の射手(いて)が今そこから馬場の中へ乗り込む光景は...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分だけするりと電車に乗り込む連中である...
中谷宇吉郎 「抗議する義務」
...ほかのフウイヌムたちにも、ていねいに挨拶して、舟に乗り込むと、私はいよいよ岸を離れたのです...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...乗り込むなり駆け去ってしまった...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...押せば引っ繰り返りそうなボウトに乗り込むなどと――第一...
牧逸馬 「運命のSOS」
...途中のポウゼン駅から乗り込む...
牧逸馬 「戦雲を駆る女怪」
...所詮私には風を切つて乗り込む勇気は持てぬのだ...
牧野信一 「剥製」
...それへ階上階下から人が出て乗り込む...
森鴎外 「百物語」
...和尚其処の河岸から舟に乗り込む...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...T「と近え中に乗り込むからそっ首洗って待ってなよ」馬鹿にされて怒った門弟共の斬り込むのを三次逃げ廻って表へ飛び出した...
山中貞雄 「恋と十手と巾着切」
...さすがに芳町新橋はじめ花柳界の連中が毎日華々しく車を列ねて乗り込む騒ぎ...
山本笑月 「明治世相百話」
...明日はいよいよ敵陣へ乗り込むのである...
横光利一 「旅愁」
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