...東西南北に 確実な井桁(ゐげた)(市の 動脈)を 打ち重ねた 北海の 首府――石狩原野 の 大開墾地に 囲まれて...
岩野泡鳴 「札幌の印象」
...義雄は鶴次郎に樺太から來た返事を見せ、渠から、木材をいよ/\切り出すとなつた時の用意などをその返事に照らして種々注意せられた後、氷峰と鶴次郎とを案内して、井桁樓へ行つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...毎晩の樣に井桁樓に行くのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...製材された板片の井桁(ゐげた)に積み上げられたものが...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...前景の両側には丸に井桁(いげた)に三の字を染め出した越後屋(えちごや)ののれんが紫色に刷られてある...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...それは黒の井桁(いげた)の紋付の羽織と着物を重ねていたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「若旦那が突き落された井戸というのはこれですね」「そう」平次は巌乗(がんじょう)な井桁(いげた)に手を掛けて覗いて見ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...危ない井桁(ゐげた)に荒繩で吊られ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...馬の二三匹も殺せるほど入つてゐたといふこと」「それは何時のことだ」「あつしが行く二三日前で」「井戸へ石を投つたのは」「澤庵(たくあん)石の五六貫もあるのを井桁(ゐげた)へ載せて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...井桁(ゐげた)に泥が附いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...井桁(ゐげた)は栗材(くりざい)の頑丈なもので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...井桁の上に澤庵石を乘せて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...凍つた井桁に桶をのせて米も浙いだ...
水野仙子 「四十餘日」
...井桁の外へ流れ落ちた...
森鴎外 「杯」
...または井桁(いげた)の小窓があけてある便所すらも...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...これにも井桁に橘の紋が...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...井桁に橘の紋を...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...ちょうど井桁(いげた)に家がならんでいる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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