...その上に小さな五葉の松が庭木のやうに生えた景色が珍しかつた...
安倍能成 「初旅の残像」
...三五葉子と倉地とは竹柴館(たけしばかん)以来たびたび家を明けて小さな恋の冒険を楽しみ合うようになった...
有島武郎 「或る女」
...五葉の星形の弁の縁辺から放射し分岐して細かい網のように拡がっている...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...大正五年四月籾山書店は旧版『すみだ川』を改刻しこれを縮刷本(しゅくさつぼん)『荷風叢書(そうしょ)』の第五巻となし装幀(そうてい)の意匠を橋口五葉(はしぐちごよう)氏に依頼した...
永井荷風 「すみだ川」
...田舎の人より短冊を請はれ已むことを得ず揮毫すること四五葉なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...針状の五葉をかざし...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...完成したものはわずか三五葉...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...輪廓(りんかく)は橋口五葉君に画いて貰ったのを春陽堂に頼んで刷らせて居る...
「文士の生活」
...橋口五葉氏は表紙其他の模様を意匠してくれた...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』上篇自序」
...弥陀ヶ原から五葉坂(ごようざか)を登ると御前平(おまえだいら)で...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...五葉松の背景のある舞台奥にならんでいる...
火野葦平 「花と龍」
...葉(は)は五葉(ごよう)で裏(うら)が白(しろ)く...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...五葉松の家屋敷を手離す段どりで一切が落着し...
牧野信一 「サクラの花びら」
...五葉山(ごようざん)の中腹の大きな岩の陰において...
柳田国男 「山の人生」
...ただ少なくとも陸中五葉山の麓(ふもと)の村里には...
柳田国男 「山の人生」
...似ておらぬからわが子でないという単純に失した推断は必ずしも独(ひと)り五葉山中の山人のみの専売でもなかったのである...
柳田国男 「山の人生」
...前の五葉山の猟人の話にもあったが...
柳田国男 「山の人生」
...五葉ひらひら舞わせていた...
吉川英治 「源頼朝」
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