...五葉の松だけは何か無気味でならなかった...
芥川龍之介 「追憶」
...その上に小さな五葉の松が庭木のやうに生えた景色が珍しかつた...
安倍能成 「初旅の残像」
...○靈山御山の五葉の松...
竹久夢二 「砂がき」
...「猫(ねこ)」以後には橋口五葉(はしぐちごよう)氏や大塚楠緒子(おおつかなおこ)女史などとも絵はがきの交換があったようである...
寺田寅彦 「夏目漱石先生の追憶」
...針状の五葉をかざし...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...今日の植物学界ではその中の五葉のものを単にあけびと称え...
牧野富太郎 「アケビ」
...もし五葉ノ松であったらその五本の針状葉の中心から枝が出て来る...
牧野富太郎 「植物記」
...気仙郡五葉嶽の山王神は猴を使物とす...
南方熊楠 「十二支考」
...『奥羽観跡聞老志』九に五葉山の山王神は猴を使物として毎年六月十五日猴集まって登山すとあり...
南方熊楠 「十二支考」
...前の庭の五葉が雪にしおれて下葉の枯れたのを見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...よい形をした五葉の枝に作り物の鶯(うぐいす)が止まらせてあって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...贈り物としての飾りは紺瑠璃(こんるり)のほうには五葉の枝...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...前の五葉山の猟人の話にもあったが...
柳田国男 「山の人生」
...五葉の松の縫いつぶし...
夢野久作 「名娼満月」
...何代か前に菩提所から移したといふ五葉の松がある...
横瀬夜雨 「五葉の松」
...『こんな大きな五葉は六七里四方には見當りません...
横瀬夜雨 「春」
...五葉牡丹(ぼたん)...
吉川英治 「銀河まつり」
...五葉の松を夢見られたというので...
吉川英治 「親鸞」
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