...五更らに又十幾年かの歳月が経(た)つた...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...夜五更(こう)になれば変化(へんげ)出て踊り狂う...
南方熊楠 「十二支考」
...「山城寂々五更初...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...往々にして五更に至る...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...夜の五更にここへ訪ねて来られい」左典のいう神力とは何であるか...
吉川英治 「剣難女難」
...五更に船陣を押しすすめ...
吉川英治 「三国志」
...五更の頃おいであった...
吉川英治 「三国志」
...水色(みずいろ)にすみわたった五更(こう)の空――そこに黒くまう一葉(よう)のかげもなく...
吉川英治 「神州天馬侠」
...五更(こう)(夜明けがた)の残月が淡く町の屋根に傾いていた頃だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...五更(よあけまえ)の残灯(あかめ)もともにまたたき哭(な)いているふうだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...すると五更(よあけ)の頃...
吉川英治 「新・水滸伝」
...なぜなら仲義はこの日の五更(こう)(夜明け前)ごろ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...五更といえば明け方である...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そしてすでに五更(ごこう)の暁に近いころ……...
吉川英治 「増長天王」
...もう五更(こう)の頃であった...
吉川英治 「平の将門」
...五更(こう)といえばもう有明(ありあ)けの色がどこにもほのかである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...薄い褥(しとね)を臥(ふ)しかつぐ五更(こう)に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...暗い五更(こう)を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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