例文・使い方一覧でみる「五尺」の意味
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...地平は、私と同じで、五尺七寸、しかも毛むくじゃらの男ゆえ、たいへん貧乏を恐れて、また大男に洗いざらしの浴衣（ゆかた）、無精鬚（ぶしょうひげ）に焼味噌のさがりたる、この世に二つ無き無体裁と、ちゃんと心得て居るゆえ、それだけ、貧にはもろかった...
太宰治 「喝采」
...タイなしのカッタアシャツに灰色の上衣をひっかけた五尺そこそこ無髯（むぜん）の川北氏が...
田中英光 「オリンポスの果実」
...五尺ソコ／＼ダッタノデ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...自己――千々岩安彦が五尺の躯（み）まず破れおわらんずる心地（ここち）せるなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...娘が五尺五寸何分とかあるので、ハイヒールをはくと、五尺七寸になる...
中谷宇吉郎 「娘の結婚」
...宗助は自分を去る四五尺の正面に...
夏目漱石 「門」
...五尺そこそこの小男の癖に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どうしても五尺五六寸の人間が頭の上あたりでためて突いたのだ」「もう澤山ですよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五尺三寸あまりの美女を...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...私の後方に五尺位を隔てて腰かけて居る...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...五尺の高さんとこにな...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...二 神村進の証言神村進は身長五尺八寸もある筋骨たくましい××倶楽部の野球選手で...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...彼女は五尺そこそこの身長で...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...五尺八寸の躯が、只の三寸くらいに縮まったような心持で、恥ずかしくて恥ずかしくて、そのまま地面にめり込むか、煙になって消えてしまいたいくらいだった...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...胴体から五尺も先に飛んで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...五尺とは去らない空間をつき貫いて行ったのであったが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...五尺も高く上がった...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...大阪城大手門入り口の大石の一は横三十五尺七寸高さ十七尺五寸に達し...
和辻哲郎 「城」
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