...やがて絶海の孤島に謫死(てきし)したる大英雄を歌ふの壮調となり五丈原頭(ごぢやうげんとう)凄惨(せいさん)の秋を奏(かな)でゝは人をして啾々(しうしう)の鬼哭(きこく)に泣かしめ...
石川啄木 「閑天地」
...集中の『星落秋風五丈原』に關して一寸面白い話がある...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...つづいて鸚鵡は某氏の『星落秋風五丈原』の假聲をやつて...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...祁山悲秋の風更けて、陣雲暗し五丈原、零露の文は繁くして、草枯れて馬は肥ゆれども、蜀軍の旗光なく、鼓角の音も今しづか、丞相病篤かりき...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...(五)魏軍の營も音絶て夜は靜かなり五丈原...
土井晩翠 「天地有情」
...五丈原頭孔明(こうめい)の喪(も)を秘して潰走(かいそう)した蜀兵の哀寂と同じものが...
吉川英治 「剣難女難」
...五丈原頭に倒れる日まで忠涙義血に生涯した諸葛孔明が中心となるものである...
吉川英治 「三国志」
...なお持久長攻に便な五丈原へ移った...
吉川英治 「三国志」
...五丈原は宝鶏(ほうけい)県の西南三十五里...
吉川英治 「三国志」
...秋風(しゅうふう)五丈原(ごじょうげん)一魏(ぎ)の兵が大勢して仔馬のごとく草原に寝ころんでいた...
吉川英治 「三国志」
...すぐ千余騎をひっさげて五丈原をうかがいみよ...
吉川英治 「三国志」
...五丈原から漢中へ...
吉川英治 「三国志」
...――なおまだここ五丈原にその到着を見なかった...
吉川英治 「三国志」
...五丈原の敵陣をうかがわせては如何ですか」これは息子たちの云い分のほうが正しいように諸将にも聞えた...
吉川英治 「三国志」
...――五丈原頭の蜀軍は...
吉川英治 「三国志」
...三もしこのままなお知らずにいれば彼は五丈原の前線に置き去りを喰うところであった...
吉川英治 「三国志」
...魏陣のうごきはと見るに――さきに司馬懿(しばい)の命をうけて五丈原の偵察に出ていた夏侯覇(かこうは)は...
吉川英治 「三国志」
...夕方からたくさんに五丈原から西方の谷間に集まりました...
吉川英治 「三国志」
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