...はゝゝゝ」そして互いに顔を見合わせながら二人(ふたり)はしたたか笑った...
有島武郎 「或る女」
...家(うち)じゅう気をそろえて働けば互いに心持ちよく...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...互いに手を取り合って...
海野十三 「宇宙尖兵」
...互いに攻略を競い始めた...
大杉栄 「征服の事実」
...それが遠い所にある自分という一点を通じて空間的に互いに連結されている...
寺田寅彦 「年賀状」
...――――――――――――――――互いに愛し合う人間の幸福に神のつけ加え得るものは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かくて互いに両方から観測し合っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...精神は互いに通い合っていたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...去年の秋から残ってる少しの黄色い落葉が互いに愉快げに追っかけ合って...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...更にお互いに特殊図書館としての長所の分担等...
中井正一 「野に山にかかる虹の橋」
...お互いに考えの相違は仕方がない...
浜尾四郎 「正義」
...無言のままで差しつおさえつしながら探り合うように互いに顔を偸み視る...
久生十蘭 「魔都」
...特有のうなり声をあげ、甲羅(こうら)をガサガサ、ハサミをカチカチと恐ろしい音を出し、怪物どもがやにわに突進した直後、互いに転がり、噛み付き、うなる姿は二匹の大型犬が死ぬまで戦っているかのよう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...お互いに名誉や功績を張り合ってする力試しぐらい面白いものはあるまいのに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...互いになにか話したり笑ったりしながら...
山本周五郎 「花も刀も」
...それにしても渺(びょう)たる一少女に過ぎない彼女が、あらゆる通信、交通機関の横溢(おういつ)している今の世の中に、しかも眼と鼻の間とも言うべき東京と横浜に在る貴下と私の一家を、かくも長い間、お互いに怪しみ、探り合わせながら、どうしてもめぐり合う事が出来ないと言う不可思議な、気味の悪い運命に陥(おとしい)れて行くと同時に、彼女自身の運命までも葬らなければならぬほどの深刻な窮地に陥れて行くべく余儀なくされた、そのソモソモの動機は何処に在るのでしょうか...
夢野久作 「少女地獄」
...互いに始終呼びかわしていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...互いによからぬ仲であったが...
吉川英治 「三国志」
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