...久米の仙人と云う人は...
芥川龍之介 「上海游記」
...全く酒虫と云ふ語の興味に動かされたからで...
芥川龍之介 「酒虫」
...話の緒(いとぐち)が出来たのを喜ぶやうな調子で云つた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...久し振りで負かさうか?」かう云つて直ぐキユウを取つた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...獨りで浮氣をしようと云ふのだらう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...自信に満ちて……「判りましたか?」司法主任が云った...
大阪圭吉 「死の快走船」
...そして、そう云う時によく指の先が冷えて来るので、知らず識らずお春の手を握っていたが、黙っていると余計息苦しくなるので、「お春どん、あんた何か、こいさんのこと知らん?………こいさんこの頃、ちょっとも家(うち)に落ち着いてないようやけど、………」と、云うと、お春は又、「は」と答えた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この辺から所謂国維会の陰謀云々ということが喧伝されたものだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...漱石の云わば三代目ではないだろうか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...年中行事というようなものを順次にならべて一巻にしたら何(ど)うだろうと云ったのは...
「岡本一平著並画『探訪画趣』序」
...その勢(いきおい)と云うものは...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「実は重いんですから……」そう云ってもお上さんは二升のお米を困る時があるからと云って...
林芙美子 「新版 放浪記」
...四人は、燕楽軒の横の坂をおりて、梅園と云う、待合のようなおしる粉屋へはいる...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...自分に対する自分の要求とでも云ふ風なかたちで淡く残るのみである...
牧野信一 「十二年文壇に対する要求」
...寒燈応独不成眠」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ひどくいきごんで云い続けた...
山本周五郎 「寒橋」
...それからおりつの持っている盛物を受取り、自分で仏壇に供え、明日からは自分がするから、仏壇のことに手を出さないでくれ、と云った...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...その当座の中(うち)は何とも云わなかったが...
夢野久作 「巡査辞職」
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