...ルンペンを第一陣第二陣と満州に移民させればよいし...
戸坂潤 「社会時評」
...ゆうべ、妻女山を陣払いするに当って、遽(にわか)に、(総軍越後へ帰国)と聞かされ、そうとばかり信じていた大部分の士卒は、ここへ来るまで、勿論、犀川をなお北へ渡って、善光寺方面へ行くものという考えを少しも疑っていなかったが――先頭の大荷駄、また先鋒柿崎和泉の隊、二陣本庄隊、三陣村上隊また新発田隊、長尾隊、つづいて中軍の謙信以下の旗本群まで――犀川の水を前に後(しり)え押(おし)に脚なみを停めてしまった...
吉川英治 「上杉謙信」
...一陣、二陣、吹き去る風の静寂(しじま)に返るのを待って、「よかろう!」何処かで、こう言った人声がする...
吉川英治 「江戸三国志」
...二陣営のうちで、張飛はまだ酒をのみつづけていた...
吉川英治 「三国志」
...二陣に置けばよろしいでしょうな」「むむ...
吉川英治 「三国志」
...二陣、陸(くが)の柵(さく)をかためろ」声をからして、左右の郎党に下知しているのを、呂蒙(りょもう)が見つけて、「うごくなっ」と、近づいた...
吉川英治 「三国志」
...ところがたちまち渭水を渡ってきた一陣、二陣、三陣の騎兵部隊が、ものもいわず、焔の中へ駈けこんで来て、「馬超を生捕れっ」「雑兵に眼をくれず、ただ、馬超を討て」と、励まし合った...
吉川英治 「三国志」
...十二陣聯珠(れんじゅ)となって彼を圧縮し...
吉川英治 「三国志」
...楠木追討の二陣にさし向けるか」となると...
吉川英治 「私本太平記」
...二陣に和田五郎正隆(まさたか)...
吉川英治 「私本太平記」
...第二陣も三陣も無視して...
吉川英治 「新書太閤記」
...初めからの目標としていた浅井の二陣高宮三河守...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ今、味方の抑えに向って攻めかかる陣容を物見してまいりましたところ、各隊一段備えに、鶴翼(かくよく)のかたちを展(ひろ)げ、一見、大兵と見えますが、二陣、三陣とも奥行はうすく、家康の中軍とても、たかの知れた小勢で守られているに過ぎません...
吉川英治 「新書太閤記」
...ここの前線は酒井忠次(ただつぐ)の一陣、二陣以下、織田家の援軍(えんぐん)だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのうちに、南軍の第二陣、中川清秀の一隊は、下流の戦闘を、高山右近の手勢にまかせて、「突ッこめ...
吉川英治 「新書太閤記」
...二陣に蒲生氏郷(がもううじさと)...
吉川英治 「新書太閤記」
...全軍は二陣にわかれ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...二陣三陣と備え立てて...
吉川英治 「新・水滸伝」
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