...この町には、有名な天麩羅屋が二軒あります...
...元来はこの秋二軒が稲刈りをお互いにしたというも既におとよさんの省作いとしからわいた画策なのだ...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...一軒の家へ皆が泊まっては迷惑だろうから二軒に分宿するとして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...一二軒の人家をそこに発見した時には...
田山録弥 「山間の旅舎」
...箱を二つに仕切ったような二軒長屋を...
豊島与志雄 「白日夢」
...二軒きりであった...
直木三十五 「死までを語る」
...――泉屋一家で、荒し殘されたのは、あとたつた二軒、それがやられる迄には、きつと縛つてお目にかけますつて――」「――」「今度逃がせば、十手捕繩を返上しなければなりません、どうしませう親分」「成程、それは心配だらう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二軒目でわけもなくわかつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...四十二軒あった附属茶屋を...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...急に二軒の呉服屋さんが招かれ...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...まだ二軒か三軒ぐらい...
堀辰雄 「晩夏」
...二軒、三軒――だんだんいい寄席の、深いところへでて喋れるようになった...
正岡容 「小説 圓朝」
...その二軒ばかり先が「五月一日の子供の家」です...
宮本百合子 「従妹への手紙」
...二軒ばかり親戚は有るには有ります...
三好十郎 「肌の匂い」
...こうして「あやかしの鼓」に関係のある二軒の家が一軒は栄え一軒は落ちぶれている一方に...
夢野久作 「あやかしの鼓」
...二軒は多忙であった...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...ちよろ/\と流れる水を控へて二軒の湯宿があつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
...その平地の其處此處に二軒三軒とあはれな人家が散在して...
若山牧水 「古い村」
...普通湯ヶ島温泉と云っている二軒の湯宿――それも渓に沿うた三四丁の上と下とに在るのだが――から七八丁川上の方へ入ると其処にまた世古の湯木立の湯という温泉が渓を距てて湧いている...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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