...この町には、有名な天麩羅屋が二軒あります...
...一軒おき二軒おきの...
泉鏡花 「歌行燈」
...毎日一二軒ずつ挨拶廻りをしていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...夕方、一風呂浴びて一本傾けて、そしてぶら/\歩く、こゝにも温泉情調はある、カフヱーと自称するもの二軒、百貨店と自称するもの一軒、食堂二三軒、そこかしこに三味線の音がする、……いやまて、ビリヤード二軒、射的場も一軒ある...
種田山頭火 「行乞記」
...町には持家が二軒もあるという豪勢ぶりだが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...八 黒焼き学生時代に東京へ出て来て物珍しい気持ちで町を歩いているうちに偶然出くわして特別な興味を感じたものの一つは眼鏡橋(めがねばし)すなわち今の万世橋(まんせいばし)から上野(うえの)のほうへ向かって行く途中の左側に二軒...
寺田寅彦 「自由画稿」
...いづれ二軒や三軒ぢやあるまいが」平次は八五郎を顧(かへり)みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...頃をはかってその十二軒の――どれかの射的屋へ顔を出して...
橋本五郎 「地図にない街」
...その時大阪中で牛鍋(うしなべ)を喰(く)わせる処は唯(ただ)二軒ある...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その村で有名な二軒(けん)の花屋があった...
堀辰雄 「美しい村」
...そのお向うは二軒長屋になっていて...
堀辰雄 「三つの挿話」
...戦災まで営業をつづけてゐたものは纔に永花聞楽の二軒のみだつたといふ...
正岡容 「東京万花鏡」
...人々の足もとがいくらか楽になったところの左側に一二軒...
宮本百合子 「菊人形」
...さり気なく二軒ばかり手前から曲って裏へまわった...
「小祝の一家」
...二軒ばかりできいたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...二軒の家を三軒にわけたやうな...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...大智度論も二軒のを合せると全部になりそうなのですな...
森鴎外 「独身」
...二軒必ずあるものである...
柳宗悦 「地方の民藝」
...右に云った宿はずれの崖の上から見下した渓間の流れに臨んで二軒の温泉宿がある...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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