...それが第二義的な意味になると...
芥川龍之介 「永久に不愉快な二重生活」
...それを第二義的な状態に於てのみ利用する...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...(ヒポクラテスの)「自然治癒力」(vis medicatrix naturae)は二義的なものに過ぎないと信じていた...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...無用な狐疑(こぎ)や第二義的な些末な考査からやり惜しみをするということが...
寺田寅彦 「学位について」
...そういう第二義的な弊が伴なうからと言って干支の使用が第一義的に不合理だという証拠にはならない...
寺田寅彦 「自由画稿」
...で労働対象に於ける技術性は単に二義的な意義のものに止まるだろう...
戸坂潤 「科学論」
...古典というものが一応の意味では第二義的な位置に置かれがちな自然科学(又或る程度まで社会科学)になると...
戸坂潤 「思想としての文学」
...第二義的な娯楽にばかり耽って...
豊島与志雄 「或る素描」
...それに第二義的なものをくっつけると...
豊島与志雄 「戯曲を書く私の心持」
...そして第二義的なものに――生の本質にではなくして生の便宜たるものに――ばかり眼を向けがちである...
豊島与志雄 「大自然を讃う」
...機会と幸運とを取逃すような浮世的な第二義的な恋ではなく...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...第二義的な仕事即ち余技に於ては...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...少なくもそれらのことは第二義的なものとして後方へおしやられる...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...シナリオの文学的価値が第二義的なものとなるのと同じである...
平林初之輔 「「陰獣」その他」
...それは蒐集としても畢竟(ひっきょう)二義的な性質を出ないものである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...武芝との紛争は二義的なものとして訴え...
吉川英治 「平の将門」
...国家の永遠にたいしては二義的な考えしか持たなかった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...第二義的な製作欲の所産であろう...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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