...コーンの握手へは冷やかに指先を二本差し出し...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人差指と中指とを二本差し出し...
豊島与志雄 「囚われ人」
...えっ、旦那、二本差していて、人を呼んでおいて、駕屋、いらねえじゃあ、旦那の方が、獣でげすぜ」益満が「駕屋、この娘を乗せて参れ」「へい」「三田四国町、大工小藤次のところまで――」そう云って、懐から、銀を渡した...
直木三十五 「南国太平記」
...しかし二本差した先生のお供をしていりゃア与力(よりき)でも同心(どうしん)でも滅多(めった)な事はできやしめえ...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...なあに二本差していたって相手は生酔い二人...
中里介山 「大菩薩峠」
...二本差している憂国の志士はみな毛唐を斬りたがる...
中里介山 「大菩薩峠」
...さすがに二本差した人の人柄は違いますな...
中里介山 「大菩薩峠」
...二本差した人間に逢うと...
野村胡堂 「胡堂百話」
...浪人でも二本差しだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――それともお琴さんが二本差してゐるとでも言ふのかい」「弱つたなア」「弱ることなんかあるものか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...昔は二本差した人ですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの色氣違ひだつて二本差しに違ひないんだもの...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二本差している身分の者なら勝負けは兎も角として...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二本差しの光る眼ですよ...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...二本差した奴か物持ちの奴等の話だ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...二本差して、威張ったところで、百石侍は、蛆(うじ)ほどいるし、このごろ、世間も侍は流行(はや)らない...
吉川英治 「松のや露八」
...二本差している牢人で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...なぜ一本ですむ物を二本差して...
吉川英治 「無宿人国記」
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