...もう二度と見ることのない...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「コウノトリ」
...昨年一昨年と二度ともここへ置かれたのだから...
伊藤左千夫 「浜菊」
...二度と再び男になど惚れるものか」と決心したのださうだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...もう二度とあうことはできないのでしょうか...
江戸川乱歩 「大金塊」
...二度とも、車掌やボーイにそれぞれの姿を見せ、声などかけて、二人の客が同じ車室へはいったと思いこませる...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...貴樣の如き奴に二度と彼女の着物の裾にだに手を觸れさせてなることか...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...水甕の素材は二度と使えなくても...
寺田寅彦 「空想日録」
...――もっともこれはとても二度とは逢われるものと夢想もしなかったものであったが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...二度と現れて来ないとなれば...
永井荷風 「草紅葉」
...日本の歴史に二度と応仁の乱を持ち来たさないように働いた知恵者を...
中里介山 「大菩薩峠」
...二度と一旦は完成したものなら...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...おとうさんはもう二度と事業に手を出さない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...二度と私の恥を持ち出さないって」「でもお前がそうさせた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...二度とこんな機会はない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...そして二度と監獄に来ないように...
三浦環 「お蝶夫人」
...自分を二度と同じ状態の中に見出すことはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...二度と日の目を見られないと思うと...
夢野久作 「眼を開く」
...だが、実をいえば、この大蔵は、質業じゃない」「へ……?」「又八」「へえ」「金も小千両と纏(まと)まった大金となると、おまえの生涯にも、二度と、そんな運にぶつかるかどうかしれないぜ」「……多分、それやあ、そうでございましょうね」「つかまないか、ひとつ」「何をで?」「その大金の蔓(つる)を――だ」「ど、どうするんです」「おれに約束すればよい」「へ……へい」「するか」「します」「途中でことばを違(たが)えると首がないぞ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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