...幽かな径の跡が二叉にわかれている...
梅崎春生 「日の果て」
...道はそこで二叉に分かれ...
梅崎春生 「日の果て」
...とうとう枝の二叉(ふたまた)に別れたところまで来ると...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...大蛇が二叉(ふたまた)の舌を出して鶏をのまうとしてるのなどだつたが...
中勘助 「銀の匙」
...一抱えほどの幹と三抱えぐらいのとが根もとから二叉(ふたまた)になって幹にも枝にも更紗(さらさ)模様をおいたように銭苔(ぜにごけ)がはえ...
中勘助 「島守」
...下から一間ばかりのところで梧桐は注文通り二叉(ふたまた)になっているから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...漸々(ようよう)二叉(ふたまた)に到着する時分には満樹寂(せき)として片声(へんせい)をとどめざる事がある...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...二叉の黒甜郷裡(こくてんきょうり)から庭の敷石の上へどたりと落ちていた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...そこから、さらに一キロばかりのところで、二叉にわかれ、一つは、脈状に青い粘土をはさんだ堅固な安山岩盤で行きどまりになってしまい、一方は、分岐点から二百六十メートルばかりのところで、変朽安山岩(プロピライト)で塞がれている...
久生十蘭 「地底獣国」
...いよいよ二叉まで来た時...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...二叉のフォークと...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...さあと二叉(ふたまた)に飛びわかれているのだった...
堀辰雄 「美しい村」
...二叉になつて分かれる道を北側にとる...
堀辰雄 「春日遲々」
...道が二叉(ふたまた)になる...
堀辰雄 「菜穂子」
...本来は二叉(ふたまた)に岐(わか)れた木の枝というものが...
柳田国男 「こども風土記」
...二叉の交番の手前の右横丁をはいったところには「象の子」という店がある...
山之口貘 「池袋の店」
...それぞれの船から一本の索具を引っ張っていって二叉ブイの要領で物資の荷下ろしを行うための準備とした...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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