...松太郎は餘り冗く訊かれるので何がなしに二の足を踏みたくなつた...
石川啄木 「赤痢」
...恐ろしさにいくらか二の足をふんではいたが...
海野十三 「超人間X号」
...そういう空想に耽(ふけ)るよりは、早くこの現実の場を脱出して、正当な帰途につかなければならぬ、それが急務だ、と主膳の目では、醜怪にも悪魔にも見える地蔵尊の前を過ぎて、ほんの少少ばかり進んだと思うと、「あっ!」と、またしてもこの男にも似気(にげ)なく、二の足、三の足を踏んで立ちすくんだかと見るほどに、たじろいで、やっと身を支え得たかのように突立ちました...
中里介山 「大菩薩峠」
...さすがにお喜多も二の足を踏みましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...最初は二の足を踏みましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...引つ込みが付かなくなりますよ」ガラツ八が二の足を踏む間に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二の足も三の足も踏むのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次もさすがに二の足を踏みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...無禮とがめをしないといふお約束をして下さいませんか」「さア」平山平助は二の足を踏みました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...字面が悪いので二の足をふんでいます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...辞安開板せよとすゝめ候へども二の足をふみゐ申候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二の足を踏まずにはいられないのであった...
夢野久作 「老巡査」
...どうもそいつあちょっと二の足を踏みますぜ……」「何故? 今になって怯(おく)れを取るのか」「冗戯(じょうだん)云っちゃアいけません...
吉川英治 「剣難女難」
...常の貴公らしくもない二の足ではないか...
吉川英治 「三国志」
...二の足を踏んでしまい...
吉川英治 「三国志」
...二の足がふまれてしまう...
吉川英治 「私本太平記」
...自分がそう二の足をふむかといえば...
吉川英治 「随筆 新平家」
...多少の二の足をふんだが...
吉川英治 「平の将門」
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