...松太郎は餘り冗く訊かれるので何がなしに二の足を踏みたくなつた...
石川啄木 「赤痢」
...金時真先(まっさき)に二の足踏み...
泉鏡花 「活人形」
...しっかり立てと言うんだ」千二の足は...
海野十三 「火星兵団」
...×国艦隊が太平洋で無二の足場とたのむ島...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...重右衛門も流石(さすが)に二の足を踏んだに相違ないが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...既に近所からもらった黒い小犬もあるので、二の足踏んだが、折角貰って来てくれたのを還えすも惜しいので、到頭貰うことにした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ちょっと二の足を踏みますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...二の足も踏むのです」「白骨の湯もいいでしょうけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...二の足も三の足も踏んでみた末に...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのうち折を見て御案内しましょう」「今晩は?」「昨夜の今日では」お秋の方が反(かえ)って二の足を踏むのは...
野村胡堂 「十字架観音」
...最初は二の足を踏みましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...引つ込みが付かなくなりますよ」ガラツ八が二の足を踏む間に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから先になると二の足となるのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それに気づけば千鶴子とて気づかない前より二の足を踏み考えるにちがいなかった...
横光利一 「旅愁」
...二の足も三の足もお踏みでは何もならぬ...
吉川英治 「私本太平記」
...式台を踏むのも二の足だったが...
吉川英治 「私本太平記」
...多少の二の足をふんだが...
吉川英治 「平の将門」
...さすがに二の足をふんだにちがいない」義仲は...
吉川英治 「源頼朝」
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