...二の腕まで露呈(あらわ)に白い...
泉鏡花 「薄紅梅」
...小さくて可愛いいんですのネ」彼女は肥った露(あらわ)な二の腕を並行にあげて...
海野十三 「赤外線男」
...透き通って見える滑かな二の腕...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...二つ三つ……」と左手(ひだり)の拳で右の二の腕を打つところがある...
薄田泣菫 「茶話」
...二の腕をまくり上げて針を立てます...
中里介山 「大菩薩峠」
...ブツリと左の二の腕へ刺し込みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...二の腕の関節を永楽銭に打たれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...左二の腕に私と一緒にふざけて彫(ほ)つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――私の左二の腕をお目にかけましょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...肩から二の腕へかけて...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...さあ、そこで二人は全力を尽して、かわるがわるちょっとの間をおいては、肩といわず、二の腕といわず、胸もとといわず、互いになぐり合った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...「浅草、山ノ宿とやらまで――」「へえ――」先棒が、にやりと笑ったが、「とやらまで――だとよ、さあ、いそごうぜ」顎(あご)をしゃくったが、その顎の長さ――この寒気に、尻ッ切れ半纒(ばんてん)一枚、二の腕から、胸から、太股一めん、青黒い渦のようなものが見えるのは、定めて雲竜の文身(がまん)でもしているらしく、白目がぎょろついている男だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...二の腕までまくり上げ紬の袖を引き出した...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...浅黄の衿は白いくびにじゃれる蛇の様になよやかに巻きついて手は二の腕位まで香りを放ちそうに出て腰にまきついて居る緋縮緬のしごきが畳の上を這って居る...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...左二の腕にかすり傷でも負うたらしく...
三好十郎 「斬られの仙太」
...栄二の腕を二人で掴(つか)んで引っ立てた...
山本周五郎 「さぶ」
...髪の毛は顔から二の腕まで絡まって...
夢野久作 「支那米の袋」
...呂宋兵衛(るそんべえ)の二の腕をまくりあげて...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索