...それに二つ目へ行かっしゃるに...
泉鏡花 「悪獣篇」
...二つ目の浜で、地曳(じびき)を引く人の数は、水を切った網の尖(さき)に、二筋黒くなって砂山かけて遥(はる)かに見えた...
泉鏡花 「悪獣篇」
...ふん捉(つか)まえてやるところだった」「その坊主達はどっちの方角へ行ったかね?」「あの二つ目の通を左へ曲って...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...一つ目と二つ目の出所でもあるということ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...二つ目はもういけない...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...何という哀れな対照だろう! ヴェルサイユの宮殿は二階正面のガラスの大広間から西へ廻って二つ目に王妃の部屋があって...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...二つ目の橋の側、相生町の五丁目を裏通りへ入ったところで、路地を距てて左手は、小身の御家人の屋敷が、目白押しに建て込んでおります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二つ目の角を右折...
久生十蘭 「魔都」
...二つ目の問いにも答えを与える...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...二つ目の原理は、人類にとって不可避でも不可欠でもなく、処世において役に立つわけでもない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...通りすごしてしまいましょう」ちょうど二つ目の隧道(トンネル)へはいった時に青年はこう言ってじっと息を殺していた...
平林初之輔 「動物園の一夜」
...これが罪の二つ目じゃ...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...二つ目の踊り場にもドアは一つだけで...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...二つ目のおむすびを半分にわつて...
槇本楠郎 「母子ホームの子供たち」
...それには二つ目という境遇...
正岡容 「小説 圓朝」
...いつか二つ目になったとき師匠に連れられてお詣りにいったことのある苔むした初代三遊亭圓生の墓石がまざまざといま見えてきた...
正岡容 「小説 圓朝」
...私の弟子……いやまだ二つ目の私が弟子なんてとんだおこがましいが...
正岡容 「小説 圓朝」
...二つ目の相生町(あいおいちょう)の米屋で――』善兵衛は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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