...或は二の橋から亀沢町に至る二つ目通り位なものだったであろう...
芥川龍之介 「本所両国」
...人通りの少い竪川(たてかわ)河岸を二つ目の方へ一町ばかり行くと...
芥川龍之介 「妖婆」
...二つ目の浜へ参りました途中から...
泉鏡花 「悪獣篇」
...いつも鴻池の埃臭い土蔵から一つ二つ目星(めぼし)い骨董物(こつとうもの)を持参する事を忘れなかつた...
薄田泣菫 「茶話」
...その右側の二つ目の部屋から...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...二つ目の軒燈の光っている処には...
田中貢太郎 「妖影」
...上から二つ目の釦(ぼたん)の横に残った白粉の残りを...
谷譲次 「踊る地平線」
...圖中下段(げだん)右より二つ目に畫(ゑが)きたるものは裸体土偶(らたいどぐう)の一例にして出所は常陸椎塚貝塚...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...これから二つ目の横町を右へお曲がりになる所の角へお持ちになりますと...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...時計が二つ目をチーンと打った...
夏目漱石 「夢十夜」
...」とまた綱を握つて二つ目をついた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...二つ目又は三つ目の假名を讀む方法...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「本所の二つ目まで附き合はねえか」「何處まででも附き合ひますよ」「それぢや大急ぎで朝飯を濟ましてくれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「ついここから二つ目の通りの最初の路次(ろじ)を曲った右側の家ですよ...
平林初之輔 「私はかうして死んだ!」
...二つ目は昔二人で可能性を語り合ったので見せたのです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...たかが甲斐性のない二つ目や」「オイ……」「いままでのような酒ばかり飲んで太平楽はきめていられん...
正岡容 「寄席」
...二つ目を差してやる...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...二つ目の本箱を開けた...
吉川英治 「柳生月影抄」
便利!手書き漢字入力検索