...そこが曲り放しになるだろう」奥の間で座布団を二つ折りにして...
梅崎春生 「狂い凧」
...その襟巻を行儀よく二つ折りにした折り目に他方の端をさし込んだその端がしわ一つなくきちんとそろって結び文の端のように...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...箱の中には二つ折りの説明書を入れた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...二つ折りにしてはいっていた...
豊島与志雄 「反抗」
...二枚の敷布団と二つ折りのパンヤの枕の厚みの中に...
豊島与志雄 「復讐」
...二つ折りのパンヤの枕など...
豊島与志雄 「復讐」
...紋縮緬(もんちりめん)かなにかの二つ折りの帯を巻いて前掛のような赤帯を締めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...召使たちはまた麦刈に取りかゝりましたが、主人はポケットから、ハンカチを取り出し、二つ折りにして、左手の上にひろげ、その掌を地面の上に差し出して、この中に入って来いと、手まねで私に合図をします...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...この男は自分の前のどっしりした本棚のなかに頭の高さに並べられてある大きな二つ折り版の書類を扱っていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...円テーブルを大廻りして避けて二つ折り版をもっている人のところへいった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...古代更紗(さらさ)の二つ折りのクッションの間から...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...美智子の室に可成大きな二つ折りの金屏風があることなのです...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...手拭を二つ折りにした慰問袋を壇上から我々に示され...
正岡容 「大正東京錦絵」
...横に二つ折りにしたのと)二通りに拵えてそれにおが屑をつめ...
正岡子規 「死後」
...」と言って沢山の刷り物を二つ折りにしては重ねていた...
室生犀星 「幻影の都市」
...二つ折りにしてあったんだから...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...座蒲団を二つ折り...
山本笑月 「明治世相百話」
...蝶(ちょう)Le Papillon二つ折りの恋文が...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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