...そやつは二つとない大事な命を...
芥川龍之介 「邪宗門」
...鉄水母はこの世界に二つとないふしぎな生物だという話ですが...
海野十三 「海底大陸」
...それはこの世に二つとない美味いものだった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...氏にとつて二つとない物だつた...
薄田泣菫 「茶話」
...世に二つとない宝物が始めて所を得たのです...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...そうして失わなくても済むのに二つとない生命を失う場合が多いように思われる...
寺田寅彦 「鎖骨」
...眼前の利にのみ齷齪(あくせく)して世界に二つとない自国の宝の値踏(ねぶみ)をする暇(いとま)さえないとは...
永井荷風 「日和下駄」
...それは二つとない豪犬だ」「二つとねえ犬……」「そうだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...世界に二つとない...
中里介山 「大菩薩峠」
...世にも人にも祕めて造つた普賢菩薩(ふげんぼさつ)――あれは私の一代にも二つとない出來で御座いました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...世にも人にも秘めて造った普賢菩薩――あれは私の一代にも二つとない出来でございました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんなのは決して二つとない柄だと言うことが出来ますもの!」「じゃあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...世界に二つとない正真正銘の青金剛石だ...
フレデリック・ブウテ Frederic Boutet 森鴎外訳 「橋の下」
...それを二つとない宝のように...
二葉亭四迷 「平凡」
...秦廷に強勢の昭王をやりこめ天下に二つとない和氏(かし)連城の玉を全うして還ったは...
南方熊楠 「十二支考」
...もし二つとない生命をお助け下さるなら...
吉川英治 「三国志」
...二つとない生命(いのち)だ...
吉川英治 「私本太平記」
...それで都へ帰る途中でしたか」「いかにも、都へ帰って、もいちど以前の官職につき、家名を復さなければ先祖にすまん……と思って、要路の大官どもに贈る賄賂(わいろ)の品々を荷物となし、これまで来ると、いきなりそれに居る林冲(りんちゅう)とやらに斬りつけられ、二つとない首を、あぶなく進上してしまうところであった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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