...長い事々しい警鈴の音...
有島武郎 「骨」
...世に事々しき繰言もする人哉...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...ゆえに物を中心として、世界の一切を説明せんとする唯物論も、心を中心として、世界のすべてを眺(なが)めんとする唯心論も、いずれも偏見で、共に仏教のとらざる所でありまして、主観も客観も、一切の事々物々、みなことごとく、五蘊の集合によってできているというのが、仏教の根本的見方でありますから、いわゆる物心一如、または色心不二の見方が、最も正しい世界観、人生観である、ということになるわけであります...
高神覚昇 「般若心経講義」
...なかなか姦智(かんち)に長(た)けて事々に愚かな帝を操縦しておりましたので...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...事々に昔を懐かしむものであろうか...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...事々しく慶(よろこ)びを陳(の)べる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...さあ明日はハリ切って仕事々々...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...無視できない、卑しむべきでもない、日々に、事々に、金の力は、精神力へ向つて、威を誇り鬪ひを挑む...
吉川英治 「折々の記」
...事々に的中している...
吉川英治 「私本太平記」
...――そういう事々が...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼が縷々(るる)として話しだす事々には微塵(みじん)の飾り気も偽りもなかった...
吉川英治 「親鸞」
...それどころでない事々日々に追われ通している...
吉川英治 「平の将門」
...それから生じているところの事々に...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...事々に気が滅入(めい)るか焦立(いらだ)つか...
吉川英治 「源頼朝」
...日常、事々に、驚くことを忘れ果てた人々は、この春、源三位(げんざんみ)頼政が、あんな現実的に、血をもって、世の苦悩を示しても、なお、そう驚きはしなかった...
吉川英治 「源頼朝」
...先刻(さっき)から石切たちに向って演舌していた事々を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「これが江戸か」彼女は、事々に、江戸が気に入らなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おそらく事々一笑にも値しまい...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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