...事々物々が法律に当てはまらない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...すつかり見限つてゐた世間の事々がまた思ひ出されるらしく...
薄田泣菫 「独楽園」
...日日好日也、事々また好事也...
種田山頭火 「松山日記」
...事々物々変化せざるはなき東京の町中に在つて...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...仕事々々と思います...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...事々物々みな外国に比較して処置せざるべからざるの勢いに至り...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...その方自身の悟入の結果、わしの流儀に反対(うらはら)な、説を立てねばならぬことにならぬと、誰に言えよう? そうしたわしの心構えを、満更(まんざら)知らぬその方でもあるまいに――」「それは十分呑み込んでおりまするが、それなれば何故、これなる俳優(わざおぎ)に、事々しゅう、秘巻伝授などと言う事を、仰せられましたか?」平馬は相変らず、滂沱(ぼうだ)たる目で、師匠を見詰めつづける...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...事々のむずかしさに甘えて...
宮本百合子 「家庭と学生」
...それについての事々が記憶から...
宮本百合子 「暁光」
...事々に生活の感動をそこへ響き合わしてゆく心持とでは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...でも本当にいいときに盲腸切ったとお思いになるでしょう? 事々につけてそう思って居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(一)刑事々件 区裁判所事件 三十円以上同 地方裁判所事件及ビ控訴 百円以上同 大審院 五十円以上(二)刑事事件ノ謝金ハ左ノ標準ニ依ル...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...われ等はつまらない事々にうごくまい...
吉川英治 「折々の記」
...千種忠顕がわざわざ重臣をよこしてつたえて来た事々には...
吉川英治 「私本太平記」
...で事々、筑紫の武族間には、「なるほど」と、こころよく受けとられ、同時に、「さすがは、赤橋殿の妹聟(いもとむこ)、うわさのごとく、なかなかな器量人(きりょうじん)か」と、衆望の観(み)るところにもなっていた...
吉川英治 「私本太平記」
...……さるがゆえに、一だんと、文治武備の制はむずかしく、わけても朝廷ご自体が、直接、武士を養い、武権を統御あるなどは、事々に、乱を生じやすく、容易でないことを、御賢察あらま欲しく存じる次第にござりまする...
吉川英治 「私本太平記」
...日常、事々に、驚くことを忘れ果てた人々は、この春、源三位(げんざんみ)頼政が、あんな現実的に、血をもって、世の苦悩を示しても、なお、そう驚きはしなかった...
吉川英治 「源頼朝」
...「これが江戸か」彼女は、事々に、江戸が気に入らなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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