...大事々々に足をつり出したが...
石川啄木 「病院の窓」
...事々物々について...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...禁衛軍総督のペレニウスというものが事々に政務に干渉して...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...・さそひあうて雪の婦人会へゆく顔でふうふの家鴨がつめたい地べた・雪もよひ雪となる肥料壺のふたする・日向の枯草をやいてゐる人一人・この家にも娘さんがあつてきりぼしきざんでゐる・紙反古もほつたらかして寒う住んでゐる・みぎひだりさむいさむいあいさつ・やうやうにして水仙のつぼみ寒うきて子の自慢していつた雪ふる大木に鋸をいれやうとして一月三十一日日々好日、事々好事...
種田山頭火 「其中日記」
...日々好日であり事々好事である...
種田山頭火 「其中日記」
...又その計った通りを平岡の所へ来て事々しく吹聴(ふいちょう)したろうが...
夏目漱石 「それから」
...事々が、話題が、突飛過ぎて滝本はいろいろと我点が行かなかつたが、久し振りで友達に会つたことの面白さに恍惚としてゐた...
牧野信一 「南風譜」
...――やあ、綺麗だ、花火が見事々々...
牧野信一 「変装綺譚」
...事々に親を泣かせた...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...四方から攻め寄せて來る雲の軍勢――その中を事々しく...
吉江喬松 「山岳美觀」
...無視できない、卑しむべきでもない、日々に、事々に、金の力は、精神力へ向つて、威を誇り鬪ひを挑む...
吉川英治 「折々の記」
...そのうち重点を拾って誌(しる)すと次のような事々である...
吉川英治 「銀河まつり」
...確かにそう耳打ちしておいた」「ところが」「どうしたのか」「事々...
吉川英治 「私本太平記」
...事々御理想も違(たご)うため...
吉川英治 「私本太平記」
...左馬殿もまた事々に...
吉川英治 「私本太平記」
...そして事々に圧迫を加え...
吉川英治 「新書太閤記」
...事々に耳新しく、彼の若い夢やら大志を駆りたてた...
吉川英治 「新書太閤記」
...いったい老公が、なんのゆえに、副将軍なる位置を退(ひ)いて、急にご隠居なされたか、そこを弁(わきま)えておるか」「綱吉(つなよし)将軍は、老公がけむたいし、老公は事々に、いまの紊(みだ)れきった幕政に、眉をひそめていらっしゃる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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