...長い事々しい警鈴の音...
有島武郎 「骨」
...事々(ことごと)しく私へ弟子入りするほどの必要もないかと思う...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...胸中に映つた事々物々を...
田山録弥 「文壇一夕話」
...島中を歩き廻って宿へ帰ったら番頭がやって来て何か事々しく言訳をする...
寺田寅彦 「海水浴」
...世の事々を知っていたので...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「ライギット・パズル」
...――やあ、綺麗だ、花火が見事々々...
牧野信一 「変装綺譚」
...(一)刑事々件 区裁判所事件 三十円以上同 地方裁判所事件及ビ控訴 百円以上同 大審院 五十円以上(二)刑事事件ノ謝金ハ左ノ標準ニ依ル...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「田舎くさい柄あいだ」とか云って事々に紀久子がけなしていたというのをおきえさんが耳にして...
矢田津世子 「父」
...しかし又思ひ直して解釋すると事々物々奇ならざるはない...
横瀬夜雨 「花守」
...事々日常の行いすべて...
吉川英治 「上杉謙信」
...事々に先ばしッて大望の道を邪(さまた)げ...
吉川英治 「私本太平記」
...――そういう事々が...
吉川英治 「新書太閤記」
...事々の時相をみるにつけ...
吉川英治 「親鸞の水脈」
...お若いくせに」「事々にいい懸りをつけるな...
吉川英治 「平の将門」
...だが、梨のつぶて、何等の反応がないのみならず、国許の勤王派の言動を、事々に、幕府に、内通するらしい様子さえある...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...世の中の事々は――わけて政治(まつりごと)などに携(たずさ)われば...
吉川英治 「源頼朝」
...日常、事々に、驚くことを忘れ果てた人々は、この春、源三位(げんざんみ)頼政が、あんな現実的に、血をもって、世の苦悩を示しても、なお、そう驚きはしなかった...
吉川英治 「源頼朝」
...「これが江戸か」彼女は、事々に、江戸が気に入らなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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