...たいていの場合、町なり村なりを離れると、林の中か野原を横切って行くのだが、二、三時間も歩くと、くたびれて了う...
石川欣一 「可愛い山」
...此れから人間を化かしたりなんかすると殺して了うぞ」間もなく信一が猿轡や縛(いま)しめを解いてやると...
谷崎潤一郎 「少年」
...……お宮も何処かへ行って了うと...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...杖(つえ)を忘れて帰って了うた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...行方不明とは残念な事をして了うた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...哲学を科学から追放して了う結果...
戸坂潤 「科学論」
...再び観念的に片づけて了うということは...
戸坂潤 「技術の哲学」
...或る意味では吸収されて了う処の...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...機関説擁護者にされて了うのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...事物の歴史的動態は全く理解の外に置かれて了う...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...困難は一ぺんで解消して了うわけだが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...折角一致するために採用された術語は却って銘々の哲学者をして別々なことを考えさせるための言葉になって了うだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...だがそれ故に唯物論がヒューマニズム(実はヒューマニズム主義)になって了うとか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...どっちも文学の思想という折角の課題をメチャクチャにして了う...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...尼法師が帰って了うと...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...朝飯(あさめし)を済せて伯父さんの先生の出勤を見送って了うと...
二葉亭四迷 「平凡」
...婦人作家の中にも彼等より立ちまさったもののいる事実を抹殺して了うのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あたいが赧(あか)くなって了うじゃないの...
室生犀星 「蜜のあわれ」
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