...私(わたくし)は別(べつ)に貞女(ていじょ)の亀鑑(かがみ)でも何(なん)でもございませぬ...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...世の亀鑑(きかん)ともなるべき徳を備えた貴婦人顔をしようとするから...
泉鏡花 「婦系図」
...人の亀鑑(かがみ)となるべき人であったからである...
上村松園 「税所敦子孝養図」
...その大胆不敵は俺たちの亀鑑(きかん)とされていた...
高見順 「いやな感じ」
...われらの亀鑑(きかん)とするに足ると言ったら叱られるであろうか...
太宰治 「花吹雪」
...人の亀鑑(てほん)になる家だ...
田中貢太郎 「春心」
...どうしたら」「人の亀鑑になる者だ...
田中貢太郎 「春心」
...「ママは貞女の亀鑑(きかん)というわけね」と敏子はくやしそうな顔に冷笑を浮かべた...
谷崎潤一郎 「鍵」
...この証人の示した気高い亀鑑は...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...已に数百年間武士道を以て一般国民道徳の亀鑑(きかん)として町人百姓さえあるいは義経...
新渡戸稲造 「平民道」
...万人の亀鑑たるに恥しからぬ最も選ばれた貴族たちが出入する...
平林初之輔 「文学方法論」
...もって世人の亀鑑(きかん)に供すべし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...美の亀鑑(きかん)として仰がれるのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...近くは伊賀局(いがのつぼね)なんどを亀鑑(かがみ)となされよ...
山田美妙 「武蔵野」
...小粒ながら黒田武士の亀鑑(てほん)じゃ...
夢野久作 「名君忠之」
...人の亀鑑(きかん)ともいわれる士大夫を...
吉川英治 「三国志」
...武人の亀鑑(きかん)を」と...
吉川英治 「三国志」
...これらはすべて池田亀鑑(いけだきかん)氏「枕草子の形態に関する一考察」に従ったのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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