...軍隊生活の乾燥無味なのには堪(た)えられないからとしてあった...
有島武郎 「或る女」
...ほんの一厘の差で乾燥無味に陥って終(しま)うのである...
伊藤左千夫 「歌の潤い」
...極(きは)めて乾燥無味(かんさうむみ)のものとなるであらう...
伊東忠太 「妖怪研究」
...其(それ)は理性的(りせいてき)な乾燥無味(かんさうむみ)なものであつて...
伊東忠太 「妖怪研究」
...いわゆる乾燥無味砂を噛むが如しという類の語であって...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...これは通例乾燥無味な表に詰め込んだだらしのないものである...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...「所がその問題がマグネ付けられたノッヅルに就いて抔(など)という乾燥無味なものじゃないんだ」と迷亭がいっているが...
中谷宇吉郎 「寒月の「首縊りの力学」その他」
...迷亭が「所がその問題がマグネ付けられたノッヅルに就いて抔という乾燥無味なものじゃないんだ」という条りがあるが...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...「ところがその問題がマグネ付けられたノッズルについてなどと云う乾燥無味なものじゃないんだ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかしそれに関らず私は何となく乾燥無味な数学に一生を托する気にもなれなかった...
西田幾多郎 「或教授の退職の辞」
...詩というべくあまりに乾燥無味であって...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...わたくしはこんなに手短に乾燥無味に書きます...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...直ちに乾燥無味が連想されるのも無理はありません...
穂積重遠 「法窓夜話」
...――此方の手紙があまりに乾燥無味なのに興を失ふたのかも知れない――などゝ私は...
牧野信一 「悪筆」
...だから作は乾燥無味で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...だがその代りに最近の辞書は一般に乾燥無味になつた...
三木清 「辞書の客観性」
...520あの抜足をして歩くような乾燥無味な男が妨げるのか...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...)もうそろそろ乾燥無味な調子に厭(あ)きて来た...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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