...土地が乾枯して農作物が育たない...
...この夏は猛暑で、川の水位も乾枯している...
...長期間水をやらなかったので、鉢植えの草花が乾枯してしまった...
...枝葉が乾枯している木を見ると、秋が近づいているなと感じる...
...雨不足が続き、ダムの水位が乾枯して灌漑が難しくなっている...
...離れて鳴り離れて消ゆる思想や知識は餘りに乾枯びて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...あたかも樹木が石だらけの乾枯びた土のなかで静かに枯死するように...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...あの乾枯(ひから)びたシャモの頸(くび)のような咽喉(のど)からドウしてアンナ艶ッぽい声が出るか...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...文章は乾枯(ひから)びていたが月並な翻訳伝記の『経世偉勲』よりも面白く読まれた...
内田魯庵 「四十年前」
...これは昨年度には病気で死んだ人が何千万人あって其の内訳(うちわけ)はどうだとか言う紙面の上の統計の様に乾枯(ひか)らびたものではなく...
海野十三 「階段」
...女人をして惚々(ほれぼれ)させないではいない有名なる巨躯紅肉(きょくこうにく)が棒鱈(ぼうだら)のように乾枯(ひか)らびて行くように感ぜられるに至ったので...
海野十三 「奇賊悲願」
...乾枯(ひか)らびた色艶のわるい指頭(ゆびさき)を Fig. 1 に近づけられて扨(さ)て仰有(おっしゃ)った...
海野十三 「キド効果」
...痩せて乾枯(ひか)らびていた...
海野十三 「深夜の市長」
...それはぺちゃんこになった乾枯(ひから)びた家蠅の死骸だった...
海野十三 「蠅男」
...もう乾枯(ひから)びて固くなりかかった赤黒い液体の飛沫(しぶき)が...
大阪圭吉 「三狂人」
...半分乾枯(ひから)びかかった茶褐色の泡の羅列が...
大阪圭吉 「死の快走船」
...何か空気がカサカサ乾枯(ひか)らびているようで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...乾枯(ひから)びた薔薇(ばら)などを口實(いひわけ)ほどに取散(とりち)らして貧羸(みすぼ)らしう飾(かざ)った店附(みせつき)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...あらゆるものを乾枯させ粉砕せんとあせっている...
寺田寅彦 「凩」
...後輩を失敬にもこの乾枯(ひから)びた枠の中に入れて眺め...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...臨終の床に夢を見る老耄(おいぼ)れどもの乾枯(ひから)びた脳髄と同じくらいに衰耗しているのに違いない...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...赤ん坊は乳もろくすつぽ飲めず乾枯びた大根のやうにしなびたが...
北條民雄 「白痴」
...乾枯びた底を見せるやうになつた...
正宗白鳥 「水不足」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??