...この故に尾形乾山は蕭条(せうでう)たる陋巷(ろうかう)に窮死した...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...その孫の光甫(こうほ)や甥(おい)の子光琳(こうりん)および乾山(けんざん)の立派な作もほとんど光を失うのである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...私は立葵を描いた光琳と乾山との作を見たことがありますが...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...乾山の方によく出てゐたやうに思ひます...
薄田泣菫 「雨の日に香を燻く」
...このたびは日本の元禄時代の尾形光琳(こうりん)と尾形乾山(けんざん)と二人の仕事に一ばん眼をみはりました...
太宰治 「トカトントン」
...乾山のような名家になろうなどという大それた野心を起す事はなく...
太宰治 「トカトントン」
...黄ガカッタ糸ト金糸デ乾山風ノ陶畫ヲ織リ出シタモノ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...細仕立の乾山の水墨物...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...「乾山(けんざん)の皿はどっさりあったのだが...
長谷川時雨 「鉄くそぶとり」
...あの卓越した乾山(けんざん)すらも...
柳宗悦 「工藝の道」
...例えば著名な個人陶工として乾山(けんざん)を選ぶとする...
柳宗悦 「工藝の道」
...乾山と燦爛(さんらん)たる命脈が持続されたのも無理はない...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼の衣鉢(いはつ)を伝えた乾山においてもそうである...
柳宗悦 「工藝の道」
...乾山(けんざん)とかを好んで歴史に語る...
柳宗悦 「工藝の道」
...細仕立(ほそじたて)の乾山(けんざん)の水墨物と香炉には冷ややかな薫烟(くんえん)が...
吉川英治 「江戸三国志」
...乾山の印のまづさなど...
吉川英治 「折々の記」
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