...土間で洋服を乾す人もある...
石川欣一 「山を思う」
...又それを乾す時の天気によつて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...それに一通り酒を注(つ)いで片っ端から呑み乾すのだ」「へえ...
江見水蔭 「怪異暗闇祭」
...刈り取られた稲を乾すために畔(くろ)の並木に懸けている人...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...洗濯物を乾す綱の上に...
辰野隆 「書狼書豚」
...主人は飲みかけの盃を乾すと更らに語り続けた...
辰野隆 「二人のセルヴィヤ人」
...あたかも漁師町(りょうしまち)で海苔(のり)を乾すような工合に...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...親友のたっての勧めに余儀なく一杯をまず呑み乾す...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「天才」
...この屍体を乾すために...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...左手に挙げた朱塗の大盃を半分乾すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やうやく貰つた一杯の茶も土臭い臭がして呑み乾すことも出来なかつた...
平出修 「逆徒」
...その下を三国へ上る人通ひ汗取りどもを乾す屋廊かな法師温泉は川原に涌くのを其の儘囲つたもので...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...日に乾す位のことは...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小魚を一尾づゝ乾す煩はしさを省く爲に...
柳田國男 「食料名彙」
...少ない水と強い火でいったん煮て乾すからまたニボシともいうのである...
柳田國男 「食料名彙」
...それを今日は見事に飲み乾すのをアラタメルのだと思う者さえある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...荒浪の打ち寄せる磯の大きな岩の肌に着いた海苔を板片などで搖き取つて乾すものです...
若山牧水 「樹木とその葉」
...惶しく飲み乾すと散歩に出た...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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