...汗水を流して登って行くと、咽喉は乾く、ルックサックが肩に食い入る...
石川欣一 「可愛い山」
...先生は乾くと言った...
泉鏡花 「悪獣篇」
...その指紋の乾くのを待って...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...ここにその鹽の乾くまにまに...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...爾に其塩乾くままに...
高木敏雄 「比較神話学」
...革類と女の汗の乾くにおいであり...
谷譲次 「踊る地平線」
...書いてしまっても、墨の乾(かわ)くのを待つ間手を握ったまゝ放さずにいるので、まだ何かされるのではないかと云う気がしたが、墨が乾くと、まくり上げた袂をていねいにおろして、「さあ、これをお母さまにお見せして下さい、誰も外の人のいないところで...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...砂弄(すないじ)りをしながら着物の乾くのを待つのだった...
徳田秋声 「縮図」
...咄嗟(とつさ)の間に乾くのを恐れでもするやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...乾くのは真夏の一と月か二た月だけ――この通り溝(どぶ)は腐って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「喉が乾く/\!」と...
牧野信一 「武者窓日記」
...乾くから喉をわるくなさらないように...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...寒さもこんなに乾くとあらっぽくていやですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...けれども土が乾くと...
村山籌子 「みみず先生の歌」
...喉の乾くことなぞ一度も経験したことがなかった...
室生犀星 「三階の家」
...あまり暑くて咽(のど)が乾くので...
柳田国男 「年中行事覚書」
...――もし両者にして、唇歯(しんし)の誼(よし)みと、相互の軍事協約をむすび、早くより望みを中原(ちゅうげん)にすすめたなれば……おそらく、今日の世は、よほど違っていたことは確かでおざろう」かれは、咽喉が乾くか、頻りに、杯をあけ、汁ものを飲んだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...それの乾くあいだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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