...今度はそれの乾いた分から取って...
海野十三 「柿色の紙風船」
...「ああ、のどが乾いた...
海野十三 「恐竜島」
...」哲学者はビスケツトのやうに乾いた唇で...
薄田泣菫 「茶話」
...昼間見たかうした巷は何処となく乾いたゴソゴソしたやうな感を私達に起させた...
田山録弥 「百日紅」
...腹の底までしみとおるような乾いた木の音を鳴り響かせながら...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...私たちは白く乾いた法隆寺の古い土塀に沿って...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...乾いた寢床(ベッド)が私を抱いてくれた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...サトーリスの乾いた声が続いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...その夜は乾いた北西が吹いていて...
牧逸馬 「舞馬」
...乾いたいやな匂いでさらさらと鳴っていた...
室生犀星 「香爐を盗む」
...乾いた北欧の大陸に成長した人々は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...虚(うつ)ろな乾いた声で...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「伊東七十郎どのが死罪になりました」と平六は乾いた声で云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...その間をつなぎ合せる枯草の野は風に吹きまくられて乾いた土と共に草の葉が飛ぶ...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...高氏は初めて乾いた唇から営中のもようを話した...
吉川英治 「私本太平記」
...乾いた血と土とが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...……悪かった」楊雄は、ごくっと、乾いた口に、息を呑んだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...だまっておられる各の気もちがわしには分りません」乾いた唇(くち)を舐(な)めてさらに...
吉川英治 「宮本武蔵」
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