...勝負がつく度に揚る喝采(かっさい)の声は乾いた空気を伝わって...
有島武郎 「カインの末裔」
...乾いたかすかな音が...
有島武郎 「星座」
...乾いたままで唇が無性に震えた...
有島武郎 「星座」
...咽喉が乾いた」少年はちょっとためらったが...
梅崎春生 「幻化」
...」私たちは小枝や乾いた海草など拾ひ集めました...
太宰治 「右大臣実朝」
...乾いた川筋を上って行く中に...
中島敦 「光と風と夢」
...足元の白く乾いた砂の上に...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...少し乾いた流しを爪先歩きに石榴(ざくろ)口から静かに入りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...家庭内同人誌『沈丁花』一号掲載散文詩饗宴乾いた星を鏤めて夜空はぴつたりと地上に被さつてゐる...
原民喜 「かげろふ断章」
...乾いた豆と小石が少しばかり入っています...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...ちいさな乾いた音を立てて棘立った破片がならべられ...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...どうかだ」道草一午(ひる)に近い日光が乾いた道をぎらぎら照りつけていた...
山本周五郎 「新潮記」
...乾いたような眼で...
山本周五郎 「竹柏記」
...後手と追われるよりしかたがなかった」「しかしそれで」と十左衛門が乾いた声で問いかけた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...乾いた唇をわなわなさせて――「それはみんなトリックです...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...年増(としま)らしいが、痩(やせ)ぎすで、飢えと好奇の目には、あざやかに美(い)い女(おんな)――左次郎は、砂利を担(かつ)いでいるよりも、ひどい動悸をさせながら、「い、いくら? ……」と、乾いた声で、女の方へ吸いつけられて行ったが、何かの途端に、「あっ!」と言うと、すべての意識を押っぽり出して、一目散に逃げてしまった...
吉川英治 「醤油仏」
...やっと涙の乾いた顔を上げた時は...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...黄いろい乾いた光沢なども...
和辻哲郎 「院展日本画所感」
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