...夕明り――Eunice Tietjens――乾いた秋の木の葉の上に...
芥川龍之介 「パステルの龍」
...只さえ乾いた花や葉は...
石川欣一 「山を思う」
...少し乾いた唇でなぶるうち――どうせ亭主にうしろ向きに...
泉鏡花 「薄紅梅」
...乾いた路を馬は元気よく走つた...
薄田泣菫 「茶話」
...乾いた小枝を取ってきて...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...乾いた空気がふはりと頬のあたりに触れ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...自分の濡れた着物と今井の乾いた着物とを...
豊島与志雄 「変な男」
...拙者の差している刀に血の乾いた時は...
中里介山 「大菩薩峠」
...白く乾いた田甫の地は吹き立てられて...
長塚節 「菜の花」
...花川戸で喉が乾いたから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...天井には乾いた音をたてて造花のへちまの葉が鳴っていた...
林芙美子 「帯広まで」
...頭の中は何か乾いたものでもいつぱいつまつてゐるやうな工合になつてゐた...
北條民雄 「道化芝居」
...シャツナイは乾いた平地...
武者金吉 「地震なまず」
...喉の乾いた烏(からす)のやうにがつがつしてゐるやないか...
室生犀星 「神のない子」
...さらさらと乾いた雪で...
山本周五郎 「いさましい話」
...乾いた泥のはねがいっぱい付いていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...乾いた柴に焔硝(えんしょう)を抱きあわせて...
吉川英治 「三国志」
...石秀は血の乾いた如海の頭巾(ずきん)法衣などを取出して...
吉川英治 「新・水滸伝」
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