...徐々に膨れ上がって表面にまき散らした乾いた粉を通り抜ける...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...やがて衣類が乾いた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...乾いたタオルでゴシゴシと背中や胸を拭(ふ)いた...
海野十三 「地中魔」
...乾いた砂地に落ちた梅の樹の横顔が...
薄田泣菫 「独楽園」
...かつては泉がにじみ出たところに今は涙の乾いた草のみがある...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...味の素を混和したサラサラに乾いた粉末を...
谷崎潤一郎 「細雪」
...乾いた快い風のやうな響きを帯びてゐた)彼の持牛についた虱(しらみ)をとる薬はやはり人間にも同じ効(き)き目(め)があるのかね...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...乾いた唇をなめて言葉を吐き出す...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...自分の頭髪が乾いた海藻の様に縮れていないことは明らかに容貌上の致命的欠陥には違いないが...
中島敦 「南島譚」
...麥の穗は乾いた土の如くこまやかに見える...
長塚節 「おふさ」
...曇り加減になつた日がうらゝかにまたさしくるので松葉の濡れたのがほゞ乾いた...
長塚節 「我が庭」
...運命の島に積もった泥やヘドロはすっかり乾いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...傍の三尺の入口からズーッと奥に続いて居る土間の陰気にしめっぽい臭いや乾いた穀物と青菜の入りまじった香りがすきまなくあたりをこめて...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...袋に落ちこむ貝殼の乾いた音がつづいて...
室生犀星 「神のない子」
...喉(のど)が乾いたからその水を飲ませよといわれました...
柳田國男 「日本の伝説」
...乾いた道がほの白く...
山本周五郎 「失蝶記」
...乾いた心の唇をじつと噛(か)みしめ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...タオルの乾いたところを...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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