...そしてこの沈殿を乾かして吹管の前で木炭片の上に融合させると金属鉛の小球になる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...よほどのどが乾いていたようです...
海野十三 「怪塔王」
...「コンクリートヲ乾カスマデニ時間ガカヽルンデ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...露の乾(ひ)ぬ間(ま)の朝顔は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
野口雨情 「雨情民謡百篇」
...シトロンの大きなコップを順繰りに廻して「乾杯」をしながら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...間もなく、下の扉があいて、乾が出てきた...
久生十蘭 「金狼」
...それへ乾(ほ)すのだ...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...それが忽ち乾いて...
牧野信一 「熱い砂の上」
...十月に入りて地全く乾けば水を覓(もと)むる狗頭猴の団体極めて夥しく河に赴き...
南方熊楠 「十二支考」
...生徒の一人である乾物屋の娘に何か書いたものを渡した...
宮本百合子 「「うどんくい」」
...「李為宋乾道中人...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...雨漏りの痕(あと)が怪しげな形を茶褐色に画(えが)いている紙張の天井、濃淡のある鼠色(ねずみいろ)に汚れた白壁、廊下から覗(のぞ)かれる処だけ紙を張った硝子窓(がらすまど)、性(しょう)の知れない不潔物が木理(もくめ)に染み込んで、乾いた時は灰色、濡(ぬ)れた時は薄墨色に見える床板...
森鴎外 「食堂」
...乾いた手拭で嗽茶碗を拭く...
森鴎外 「半日」
...東京と名乗る悪魔の乾児(こぶん)たる横道政治家の金儲けの種...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...草も乾く...
吉川英治 「剣の四君子」
...空地の草は、家を蔽(おお)い隠し、乾いた往来には、のそのそ蟹(かに)が這っている江戸だった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...乾いた事のないドックの底での居残り作業は...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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