...いつも乾いて赭みを帶びてゐた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...製品を乾すために轆轤(ろくろ)台から棚へはこぶ幼い子供から...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...智恵子とお利代が強(た)つて勧めて乾かして呉れたのだ...
石川啄木 「鳥影」
...さらさらと乾いた音を立てながら...
薄田泣菫 「独楽園」
...電気の熱でもって乾かすのであろう...
高見順 「如何なる星の下に」
...乾し殺されやしないか...
高見順 「いやな感じ」
...三川沿ひから分れた路は段々になつた切株だらけの乾田に沿つて...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...近頃藤原理学士が乾燥に関する面白い物理学的の理論を出された...
寺田寅彦 「物理学の応用について」
...汗に濡れた髪の毛が、額やこめかみにへばりついたまま、乾いていた...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...枯枝の折れたのが乾いた木の皮と共に木葉(このは)の間を滑って軽く地上に落ちて来る...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...この乾燥し切った土地に照り映えている...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...「本多右馬之丞の死骸のあつたのは丁度この邊でございました」平次は乾いた土の上へ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...乾いたタオルで胸や腕をこすつた...
林芙美子 「就職」
...壁の漆喰がなぜ乾きが早いかといえば...
久生十蘭 「魔都」
...ちょうどソレそこの上の方に乾いた広場があるからそこで試して見ようそしてもし予が負けたら予と予の眷属残らず汝守宮殿の家来になりましょうと言うと...
南方熊楠 「十二支考」
...あるいは若くても乾からびた肺病娘ででもあるならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼には乾児(こぶん)らしい乾児は一人も居ない...
夢野久作 「近世快人伝」
...あくる日もまた、乾飯(ほしい)、牛骨を舐(ね)ぶり舐ぶり、この日もまた駄目...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索