...しかも乾(ほし)ぶどうのはいったのを...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...更に長い乾燥し切った昼間は牧場に出て草にねころび...
石川欣一 「可愛い山」
...古くなつて干乾びたから...
石川啄木 「散文詩」
...乾いた砂埃を立てていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...乾いた唇で一寸笑って見せた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...フェルム(鉄) 水の中でしばしば消すとそれはかなりの乾燥力を与える...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...海津見(ワタツミ)ノ大神の彦火火出見(ヒコホホデミ)ノ命に与えし塩乾珠(シオヒルタマ)と塩満(シオミツ)珠...
高木敏雄 「比較神話学」
...薄い唇は白く乾いている感じであった...
太宰治 「父」
...今の女中もさう顔立の悪い女ではなかつたがあんな沢のない乾からびたやうな女ではなかつた...
田中貢太郎 「牡蠣船」
...他に五粒乾いた橙の種以外何もなくて...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...葛(くず)の葉(は)の風(かぜ)に裏(うら)を返(かへ)してゐる色(いろ)の乾(かわ)いた樣(さま)から...
夏目漱石 「門」
...孝次郎は乾いた眼の奧に沁み出るやうな一滴の涙を感じた...
林芙美子 「雨」
...朽ち乾いた板切れをつくねたようにしかみえない...
山本周五郎 「季節のない街」
...タッタ一人でこのカフェーに乾盃をしに来たら...
夢野久作 「ココナットの実」
...昂奮したらしく眼を光らして乾燥(かわ)いた唇を嘗(な)めた...
夢野久作 「衝突心理」
...上人を見送ってまだ乾(かわ)く間のない涙の目で...
吉川英治 「親鸞」
...伴奏的な乾杯はしたが...
吉川英治 「平の将門」
...密教美術の影響よりはむしろ天平乾漆仏の遺風の方を著しく示しているものである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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