...彼女の言葉は乱脈だった...
...乱脈になっている心拍数を測定した...
...読み手にとっては乱脈で、理解しにくい文章だった...
...独自の思考回路を持っているため、彼のアイデアは乱脈に思えることがある...
...医師による診断で、彼の病気は乱脈が原因だとわかった...
...しかし読むに従つて拙劣な布置と乱脈な文章とは...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...一時間ほどの後には葉子はしかしたった今ひき起こされた乱脈騒ぎをけろりと忘れたもののように快活で無邪気になっていた...
有島武郎 「或る女」
...国語の乱脈は、国の乱脈から始まっているのに目をふさいでいる...
太宰治 「如是我聞」
...傍眼(わきめ)には醜態(しゅうたい)百出トルストイ家の乱脈(らんみゃく)と見えても...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...時間的に彼の生活を乱脈にした...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...あとは乱脈になって...
久生十蘭 「キャラコさん」
...去勢牛、袋詰、乾草、ジプシイ、皿小鉢、百姓女、薬味麺麭、帽子――すべてがけばけばしく、五彩燦爛として、乱脈に、うようよと累なりあひ、入り乱れて、ぱつと眼の前へ押し迫る...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ソット袂(たもと)から小さいビンを出してブランデーを飲んでる者もあると云うような乱脈になり果てたけれども...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ぽんぽこぽん/\のこうらすが聴くも身の毛がよだつばかりに乱脈な調子で繰り返されてゐる...
牧野信一 「心象風景」
...突撃の陣太鼓のように乱脈にその腹を蹴り...
牧野信一 「ゼーロン」
...カベのぬり更えで大乱脈...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...官庫(かんこ)の扉が押ッ開かれている!中は目もあてられない乱脈!さらに...
吉川英治 「江戸三国志」
...久しい世人の自暴や懶惰(らんだ)――それから生じた不安や道義の乱脈さは...
吉川英治 「大岡越前」
...ほかの治政は何もできないような乱脈さであった...
吉川英治 「黒田如水」
...このほうの軍配(ぐんばい)すべて乱脈(らんみゃく)をきわめたりと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...家じゅう大乱脈の中を...
吉川英治 「新・水滸伝」
...限りない義仲の狼藉(ろうぜき)やら秩序の乱脈さが手にとる如く聞えてくるのに...
吉川英治 「源頼朝」
...乱脈なさむらい道のために...
吉川英治 「宮本武蔵」
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