...彼女の言葉は乱脈だった...
...乱脈になっている心拍数を測定した...
...読み手にとっては乱脈で、理解しにくい文章だった...
...独自の思考回路を持っているため、彼のアイデアは乱脈に思えることがある...
...医師による診断で、彼の病気は乱脈が原因だとわかった...
...もしくは乱脈状態をわれわれに彷彿(ほうふつ)させるであろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...こんな父親の乱脈きわまる家庭へ突然やって来たのは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...またも昔のような乱脈になりかけていることがお松の眼にはよくわかります...
中里介山 「大菩薩峠」
...バラバラと走り出したという乱脈になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...留守中の乱脈(らんみゃく)が思いやられてつらいものです...
羽仁もと子 「女中訓」
...遠目にもなにかひどく乱脈な海岸のうしろの岩山は...
久生十蘭 「ノア」
...ぽんぽこぽん/\のこうらすが聴くも身の毛がよだつばかりに乱脈な調子で繰り返されてゐる...
牧野信一 「心象風景」
...乱脈なヒクソスの進軍歌を喚(わめ)きたてながら...
牧野信一 「ゼーロン」
...見る見る乱脈な凄惨(むご)たらしい姿に陥って行く...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...極度の乱脈に陥っている現下の銃砲火薬取締が廓清されると同時に...
夢野久作 「爆弾太平記」
...メデュサの首かと思われる乱脈な青筋を顔一面に走り出さしたまま...
夢野久作 「霊感!」
...乱脈をきわめた反古(ほご)のなかに...
吉川英治 「江戸三国志」
...久しい世人の自暴や懶惰(らんだ)――それから生じた不安や道義の乱脈さは...
吉川英治 「大岡越前」
...内も破れ外も乱脈だ...
吉川英治 「私本太平記」
...ただ一声(ひとこえ)で乱脈となった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...外陣も内陣も乱脈な態(てい)である...
吉川英治 「新書太閤記」
...そしてもっと乱脈な...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...「お十夜ッ、早く手を貸せ、一大事だ! 三位卿があぶない、周馬もッ」「やッ、ど、どうしたって」「助剣(じょけん)しろ、早く! 法月弦之丞とお綱が来たッ――、法月ッ――うう……ム」と、乱脈な声がすれ、すでに、そういう一角が、どこかへ一太刀浴びせつけられているらしかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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