...彼女の言葉は乱脈だった...
...乱脈になっている心拍数を測定した...
...読み手にとっては乱脈で、理解しにくい文章だった...
...独自の思考回路を持っているため、彼のアイデアは乱脈に思えることがある...
...医師による診断で、彼の病気は乱脈が原因だとわかった...
...しかし読むに従って拙劣な布置(ふち)と乱脈な文章とは...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...本国から派遣している官吏また怠惰であって行政乱脈を極め...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...今ノ東京ヲコンナ浅マシイ乱脈ナ都会ニシタノハ誰ノ所業(しわざ)ダ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...然し婆(ばあ)さんはの乱行(らんぎょう)家の乱脈(らんみゃく)に対して手も口も出すことが出来なかった...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...時間的に彼の生活を乱脈にした...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...またも昔のような乱脈になりかけていることがお松の眼にはよくわかります...
中里介山 「大菩薩峠」
...アトハ乱脈ニナルカラ...
中里介山 「大菩薩峠」
...留守中の乱脈(らんみゃく)が思いやられてつらいものです...
羽仁もと子 「女中訓」
...御本人が農事にかけて無智なため恐ろしく乱脈を極めている領地が一体どうなっているかというような問題とは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...時代ばなれのしたラジオの乱脈はもどかしい...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...生活を乱脈にしてしまって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何もかも乱脈で下卑ている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誰がこの抑(おさ)えてのない衆愚(しゅうぐ)と衆暴の乱脈時代を――我意と我意の際限もない同胞同士の闘争を一応ひとつものにまとめてゆけようか...
吉川英治 「黒田如水」
...寄手の陣形は乱脈に陥り...
吉川英治 「三国志」
...乱脈な世の大患を...
吉川英治 「三国志」
...信長はかならず乱脈と暗黒に沈んでいる日本全土の人々を甦(よみが)えらせてみせる...
吉川英治 「新書太閤記」
...そしてもっと乱脈な...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...「お十夜ッ、早く手を貸せ、一大事だ! 三位卿があぶない、周馬もッ」「やッ、ど、どうしたって」「助剣(じょけん)しろ、早く! 法月弦之丞とお綱が来たッ――、法月ッ――うう……ム」と、乱脈な声がすれ、すでに、そういう一角が、どこかへ一太刀浴びせつけられているらしかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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