...彼女の言葉は乱脈だった...
...乱脈になっている心拍数を測定した...
...読み手にとっては乱脈で、理解しにくい文章だった...
...独自の思考回路を持っているため、彼のアイデアは乱脈に思えることがある...
...医師による診断で、彼の病気は乱脈が原因だとわかった...
...この文学会は後には次第に有象無象(うぞうむぞう)を狩集めて結局文人特有の放肆(ほうし)乱脈に堕して二...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...もしくは乱脈状態をわれわれに彷彿(ほうふつ)させるであろう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...またも昔のような乱脈になりかけていることがお松の眼にはよくわかります...
中里介山 「大菩薩峠」
...アトハ乱脈ニナルカラ...
中里介山 「大菩薩峠」
...大日向教の内幕はお話にならぬほどの乱脈で...
林芙美子 「浮雲」
...去勢牛、袋詰、乾草、ジプシイ、皿小鉢、百姓女、薬味麺麭、帽子――すべてがけばけばしく、五彩燦爛として、乱脈に、うようよと累なりあひ、入り乱れて、ぱつと眼の前へ押し迫る...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...ぽんぽこぽん/\のこうらすが聴くも身の毛がよだつばかりに乱脈な調子で繰り返されてゐる...
牧野信一 「心象風景」
...酒壜や皿小鉢が乱脈にひつくり返つてゐる中で三人の男は...
牧野信一 「ゾイラス」
...右手の石や材木や乱脈の上に「前川...
宮本百合子 「九月の或る日」
...わが国の宗教戦争が産み出した乱脈のおかげで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この世の機構はそんなに混沌として乱脈ではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...乱脈をきわめた反古(ほご)のなかに...
吉川英治 「江戸三国志」
...綸旨(りんじ)が変るような乱脈さを見すかして...
吉川英治 「私本太平記」
...――が、世の乱脈に会い、幕府の命脈もつき、必然な世直しの到来から、御当家も武家の使命、一方に拠って立ったものでございましょうに」「御辺もいうのか...
吉川英治 「私本太平記」
...乱脈な状におちいるしかない...
吉川英治 「私本太平記」
...さしずめ天下は乱脈の相を呈しましょう...
吉川英治 「新書太閤記」
...あとは乱脈、あとかたづけがまた大変である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そしてもっと乱脈な...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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