...磯臭い水草や五味(ごみ)のからんだ乱杭(らんぐい)の間に漂っていた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...河岸(かし)に近い水の中に何本も立つてゐた乱杭(らんぐひ)である...
芥川龍之介 「本所両国」
...河岸に近い水の中に何本も立っていた乱杭(らんぐい)である...
芥川龍之介 「本所両国」
...彼の表情を寧ろ愛嬌深くする乱杭歯が現はれどほしに現はれてゐた...
有島武郎 「骨」
...愛嬌のある乱杭歯とで上べツ面のやうな微笑を漂はしながら...
有島武郎 「骨」
...「乱杭、歯くそ隠(かくし)の鉄漿(かね)をつけて、どうだい、その状(ざま)で、全国の女子の服装を改良しようの、音楽を古代に回(かえ)すの、美術をどうのと、鼻の尖(さき)で議論をして、舌で世間を嘗(な)めやがる...
泉鏡花 「薄紅梅」
...きたない乱杭(らんぐい)歯だったのにと俺は俺の眼を疑った...
高見順 「いやな感じ」
...三艘(そう)の屋根船が音もなく流れて来て石垣の下なる乱杭(らんぐい)に繋(つな)がれているではないか...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...黄色い大きな乱杭歯(らんぐいば)や...
中島敦 「プウルの傍で」
...乱杭石のあるあたりは...
久生十蘭 「西林図」
...池の乱杭石のあたりへおとめ置きねがいます」「時刻は...
久生十蘭 「西林図」
...しっとりと濡れた乱杭石のある池のほとり...
久生十蘭 「西林図」
...黄色い乱杭(らんぐい)歯を...
火野葦平 「花と龍」
...上下にと引き分けられた厚い唇の間から非常に大きく乱杭な歯と細ー長い列とが現われて消えた...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...咬みつく尖った乱杭歯(らんぐいば)やが――と思うと...
横光利一 「上海」
...河中の張り縄や乱杭(らんぐい)にひッかかったまま水に洗われており...
吉川英治 「私本太平記」
...四本の乱杭歯(らんぐいば)の間を...
吉川英治 「神州天馬侠」
...乱杭歯(らんぐいば)で...
吉川英治 「新書太閤記」
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