...卯(う)の花を乱すばかり...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...これを徴せんとすれば忽(たちま)ち安寧秩序を乱すという如き場合には...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...夫の頭を掻き乱すに忍びなかった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...多くは是れ「新」といふ上辷りのした空虚な文字で人の心を惑乱するものでは無いか...
高浜虚子 「進むべき俳句の道」
...二重の苦悶で頭が惑乱することがなかったならば...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「麻酔剤」
...ちぎれた胴だの手だの足だのが舞台一面に散乱する...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...もっとも瘋癲病院(ふうてんびょういん)の中で酒精中毒の患者の狂乱する陰惨なはずの場面もありはするがいったいに目先の変わりの少ないある意味では退屈な映画である...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...私の孤独圏を乱すものの一つだ...
豊島与志雄 「聖女人像」
...ほとんど彼の目を乱すことなく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いまや乱すべからざる最高の公明は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...やむかとのみ心を乱すこの歌の奥には...
夏目漱石 「草枕」
...撥に似るもの胸に来て掻き叩き掻き乱すこそ苦しかりけれ掻き叩きといふから丁度長唄の撥の気持であらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...「かつ窮して乱するは大丈夫の為(す)るを愧(はず)る所だ」そうだそうだ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...老が茶山の心を擾乱する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...タッタ一眼……御親切な先生のお顔を……ああ……残念です……」私はモウすこしで混乱するところであった...
夢野久作 「戦場」
...狂乱する工女の群(むれ)は...
横光利一 「上海」
...夜は花の香(か)に濡れたるその髪を振り乱す...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...かつ均衡及び貨幣の相対価値を乱す所の...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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