...僕は炬燵(こたつ)の場の乞食坊主を見ながら...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...乞食坊主(こじきぼうず)の耳へはいった時...
芥川龍之介 「貉」
...乞食坊主としてのすなほさとほこりとを持ちつゞけることが出来た...
種田山頭火 「行乞記」
...彼は私を覚えてゐないらしい(私がもう乞食坊主の服装をしてゐないから)...
種田山頭火 「其中日記」
...九時着、孤独な散歩者、乞食坊主、築地本願寺参拝...
種田山頭火 「旅日記」
...あの乞食坊主が何かしてらあ……」かう言つて人達は其方(そつち)の方へと走つて行つた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...貴様たちは火放泥棒(ひつけどろぼう)でも仕兼ねまじき乞食坊主だろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...或村の子供達は口が汚くて、「やァ、坊主が来たァ、乞食坊主がァ...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...乞食坊主の鉄鉢(てつばち)の中に入れてやりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...評判の良い先生だな」「あの人は髷なんか切りそうもありませんね」「ところで――」平次はまた乞食坊主の方に顔を向けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの乞食坊主?」平次と八五郎と勘六は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何処が悪い」乞食坊主の鑑哲(かんてつ)の気焔は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...南無」乞食坊主は何やら口の中でブツブツ言つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...縁の下からその乞食坊主が飛び付いて首を締めるのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「只今(ただいま)ご門の前へ乞食坊主(こじきぼうず)がまいりまして...
森鴎外 「寒山拾得」
...そこにゐる乞食坊主を見たり...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...多寡(たか)の知れた乞食坊主(こじきぼうず)のひとりぐらいに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...おん身にも布施したいものがあって」「乞食坊主から...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??