...とって九つになりますのが...
芥川龍之介 「竜」
...やっと九つになったばかりの...
徳田秋声 「仮装人物」
...端渓(たんけい)かい」「端渓で眼(くよくがん)が九(ここの)つある」「九つ?」と和尚大(おおい)に感じた様子である...
夏目漱石 「草枕」
...お祖父(じい)さんが九つの鍵を隠したのは...
野村胡堂 「九つの鍵」
...数え年の九つの時...
野村胡堂 「胡堂百話」
...夜廻りの通ったのは正(しょう)九つ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...九つになるお松だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...川向うの浅草寺の昼の鐘が聴えると、縁側で指を折って勘定しながら、――『爺や、ありゃ九つだね、これから裏の流れでタナゴでも釣って来るから、晩の肴は要らないよ』などと冗談を言いながら出て行きました」それが本当なら、義弟の伯次はまったく兄殺しの下手人から除外されるわけです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...七つ九つ十一つくるもあり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...加代姫はいまどこにいるんだ」「お屋敷に押しこめられているそうです」九つの盃叔父の庄兵衛から借りた五ツ紋に透綾(すきあや)の袴...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...九つの美点は無視されてしまうのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...もう九つくらゐの年から地上の真理を知りますよ...
北條民雄 「書けない原稿」
...「壁の上に九つの影が躍りはねているのが見える」エイリイは...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...九つ近くになって...
正岡容 「小説 圓朝」
...九つの六月から箏を習いはじめた...
宮城道雄 「音の世界に生きる」
...彼は九つの例を挙げて多少の考察を試みた末...
武者金吉 「地震なまず」
...此年嘉永壬子には未亡人志保五十三、棠軒良安十九、妻柏十八、柏軒並妻俊四十三、妾春二十八、鉄三郎四つ、女洲十二、国九つ、安一つ、蘭軒の遺女長三十九、全安の女梅三つであつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...九つ時になると、両大番頭(おほばんがしら)が先導になつて、土井は定番(ぢやうばん)、加番(かばん)の諸大名を連れて、城内を巡見した...
森鴎外 「大塩平八郎」
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