...春琴より四つ歳上で十三歳の時に始めて奉公に上ったのであるから春琴が九つの歳すなわち失明した歳に当るが彼が来た時は既に春琴の美しい瞳(ひとみ)が永久に鎖(とざ)された後であった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...九つか十の加世子で...
徳田秋声 「縮図」
...九つも十もよけれ...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...九つの鍵はそれっきりではなく...
野村胡堂 「九つの鍵」
...仔(こ)鹿のようなスラリとした脛(すね)をむきだした九つばかりの少年が...
久生十蘭 「キャラコさん」
...九つ十歳(とお)の娘などに色文(いろぶみ)をつけるわけはない」一瓢は...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...九つの美点は無視されてしまうのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...私は、九つの子供が、母親に瓦斯で焼かれている光景、憎悪に燃える若い母親の顔を想像してぞっとした...
平林初之輔 「夏の夜の冒険」
...この九つになつたばかりのミス・レバースは物乞ひして歩いたのである...
北條民雄 「続癩院記録」
...「三つ! 四つ! 五つ! 六つ! 七つ! 八つ! 九つ! 十お!」と鐘が言った...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...切られるとすぐ倍になって生えて来る九つの頭を有(も)ったハイドラよりも...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...イグドラシルといふとねりこの木)九つの世界をも...
宮原晃一郎 「スカンヂナヴィア文學概觀」
...九つうってもまだやまず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...土井は正(しやう)九つ時(どき)に城内を巡見するから...
森鴎外 「大塩平八郎」
...更に九つの阿弥号を遊行上人から受けて人に与えた...
森鴎外 「細木香以」
...その話を聞いたんです」兄の次郎は九つで...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...多分九つか十歳位のときだったと思います...
山本禾太郎 「抱茗荷の説」
...もう十のものなら九つまでしとげたのもどうよう...
吉川英治 「神州天馬侠」
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