...もう一人は八つか九つくらいの女の子で...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...あれこそ我が子よと思いながら、上たちはどうしてこんな所にいらっしゃるのですかと尋ねますと、その返事はしないで、あゝ嬉しいこと、今日はお母さまがお亡くなりになって三日目になるものですから、今わたしたちはこゝでお骨を拾っていましたら、ちょうど折よく御僧がお通りになったのです、ほんとうに嬉しゅうございます、恐れながら、お経を遊ばして下さいますなら御利益でございますがと、掻き口説きますので、その時の思いはさらに夢ともうつゝとも、たとえようもありませなんだが、辛(から)くも気を取り直してその幼い者たちをつく/″\と見ますのに、姉は九つ、弟は六つになっていまして、さすがに下の子供には似ず、すがたかたちもいたいけなさまをしております...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...九つ目が大変で」「百物語の代りに十物語でも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その十の八つ九つまではハネ返します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...九つというにしては柄(がら)の小さい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...時々――いや十のうち八つ九つまでこんな他愛もないネタを持つて來て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江島屋の庭からかけた九つ梯子を登つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...九つになるお松だつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...九つ梯子(ばしご)で庭へ出られないこともありません」「其處を見せてくれ」平次は妙に活氣づきました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...(四月×日)九つになるお君さんの上の子供が一人でお君さんをたずねて来た...
林芙美子 「新版 放浪記」
...七つ九つ十一つくるもあり...
樋口一葉 「たけくらべ」
...九つ十歳(とお)の娘などに色文(いろぶみ)をつけるわけはない」一瓢は...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...――いくつだい?――九つ...
平林初之輔 「夏の夜の冒険」
...九つの年に失明を宣言されたその時の悲しみにも増して...
宮城道雄 「音の世界に生きる」
...九つ時宗達と交代して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「おらあ九つの年から飲み始めて...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...姉が十四の年で、妹が九つの年...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
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