...隣に座を占めた乙州(おつしう)の...
芥川龍之介 「枯野抄」
...同じく涙に咽(むせ)ばうとしてゐた乙州は...
芥川龍之介 「枯野抄」
...しかも涙は益(ますます)眼に溢れて来る――乙州は遂に両手を膝の上についた儘...
芥川龍之介 「枯野抄」
...独り乙州ばかりではない...
芥川龍之介 「枯野抄」
...続いて乙州、正秀、之道、木節と、病床を囲んでゐた門人たちは、順々に師匠の唇を沾(うるほ)した...
芥川龍之介 「枯野抄」
...(中略)鬮(くじ)とりて菜飯(なめし)たたかす夜伽(よとぎ)かな 木節皆子なり蓑虫(みのむし)寒く鳴きつくす 乙州うづくまる薬のもとの寒さかな 丈艸吹井(ふきゐ)より鶴をまねかん初時雨(しぐれ)其角一々惟然(ゐねん)吟声しければ...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...此時病床(びやうじやう)の下(もと)にありし門人○木節(もくせつ)(翁に薬をあたへたる医なり)○去来(きよらい)○惟然(ゐねん)○正秀(せいしう)○之道(しだう)○支考(しかう)○呑舟(どんしう)○丈草(ぢやうさう)○乙州(おつしう)○伽香(かかう)以上十人なり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...乙州(いっしゅう)ら...
高神覚昇 「般若心経講義」
...それを受ける乙州が脇句を附けたことになる...
高浜虚子 「俳句への道」
...と乙州の旅行を思うて挨拶を贈ったのが発句...
高浜虚子 「俳句への道」
...)餞二乙州東武行一梅若菜まりこの宿のとろゝ汁 芭蕉かさあたらしき春の曙 乙州「乙州が江戸に行くというのでそれを餞(はなむ)けする事にする...
高浜虚子 「俳句への道」
...そうすると乙州は自分の身を振返って...
高浜虚子 「俳句への道」
......
高浜虚子 「俳句への道」
...乙州(おとくに)...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
......
正岡子規 「病牀六尺」
...薄曇(うすぐも)る日はどんみりと霜(しも)をれて乙州(おとくに)鉢(はち)いひ習(なら)ふ声の出かぬる珍碩(ちんせき)染めてうき木綿袷(もめんあわせ)のねずみ色里東(りとう)撰(よ)りあまされて寒き明(あけ)ぼの探志(たんし)この一聯(いちれん)の前の二句は...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それ世は泪(なみだ)雨と時雨(しぐれ)と里東(りとう)雪舟(そり)に乗る越(こし)の遊女の寒さうに野径(やけい)壱歩(いちぶ)につなぐ丁百(ちょうひゃく)の銭(ぜに)乙州(おとくに)とある中の句で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...月花に庄屋をよつて高ぶらせ 珍碩煮(に)しめの塩のからき早蕨(さわらび)怒誰(どすい)来る春につけても都(みやこ)忘られず 里東半気ちがひの坊主泣き出す 珍碩呑(の)みに行く居酒(いざけ)の荒の一(ひと)さわぎ乙州(おとくに)この珍碩というのは前の洒堂(しゃどう)とたしか同じ人で...
柳田国男 「木綿以前の事」
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