...何でも船へ乗ろうとする...
芥川龍之介 「俊寛」
...その時女はそのへんに辻待(つじま)ちをしている車に乗ろうとする所だった...
有島武郎 「或る女」
...電車に乗ろうとする時に初めて少年の頬にチラと...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...そして何人(だれ)かが乗ろうとすると...
田中貢太郎 「胡氏」
...一度は彼女が乗ろうとするバスから降りて来て擦(す)れ違い...
谷崎潤一郎 「細雪」
...いつものようにそこから電車へ乗ろうとすると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...家に帰るため円タクに乗ろうとするに臨んでは...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...上に乗ろうとするような仕打ちを見せるのが癪(しゃく)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...さて表に出て共に車に乗ろうとすると...
中島敦 「弟子」
...乗ろうとすると、スコール襲来、再び家に戻り、半時間休んでから、五時出発、またボートとカヌーとに分乗...
中島敦 「光と風と夢」
...それを吹かしながら須田町まで来て電車に乗ろうとする途端(とたん)に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...小倉も乗ろうとすると...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...名乗ろうとするのを片里はおさえて...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...テーベ攻めにこの馬傷ついたから王が他馬に乗ろうとすると承知せずに載せ続けたというほど故...
南方熊楠 「十二支考」
...乗ろうとする粗暴な群集を整理するわけにもゆかない...
宮本百合子 「石を投ぐるもの」
...ちょうど源氏が車に乗ろうとするころに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...一々首をもって承認して釣台を担いで乗ろうとする...
柳田国男 「雪国の春」
...そのとき矢代は最後に遅れて自動車に乗ろうとするとどの自動車にも席がなかった...
横光利一 「旅愁」
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