...そこへ流して来た自動車を呼び留めて先頭の車に私と太子とシャアとが乗ると初めて気付いたように...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...「舟に乗る時って、一体こんな処にかってに乗れる舟がありますか、舟に乗るなら、宿へでもそう云って拵(こしら)えて貰わなくちゃ」「大丈夫ですよ、私が呼んでありますから」「ほんとうですか」「ほんとうですとも、そこをおりましょう」川風に動いている丈(たけ)高い草が一めんに見えていて、路(みち)らしいものがそのあたりにあるとは思われなかった...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...私は電車に乗る時の自分の姿をアリアリと思い浮べる...
辻潤 「惰眠洞妄語」
...わしの仲間といっしょに小馬車に乗る...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...叫んでも反応がない……自ら薩州の浪人と名乗る壮士は竜之助の太刀ぶりに...
中里介山 「大菩薩峠」
...「俺は銭形平次――」と名乗るわけではありませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんな甘い手に乗ると思ったのは彼れが一代の失策であったであろう...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...乗るかそるかやつてみない事にはね...
林芙美子 「浮雲」
...其結果トーマス・コルトンと名乗る男は蘭(らん)領スマトラから乗船して...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...汽車に乗る旅にも...
三木清 「人生論ノート」
...次の朝早く馬車に乗るつもりである...
水野葉舟 「帰途」
...調子に乗るくせのあるフランス人は...
宮原晃一郎 「風変りな決闘」
...それ世は泪(なみだ)雨と時雨(しぐれ)と里東(りとう)雪舟(そり)に乗る越(こし)の遊女の寒さうに野径(やけい)壱歩(いちぶ)につなぐ丁百(ちょうひゃく)の銭(ぜに)乙州(おとくに)とある中の句で...
柳田国男 「木綿以前の事」
...只一心に海の女王と名乗る少女の姿に見とれて...
夢野久作 「白髪小僧」
...なんで曹操の策に乗ることになろうや」「いや...
吉川英治 「三国志」
...下手な手に乗るな」「心得ました」雷同は...
吉川英治 「三国志」
...善信と名乗ることにいたしまする...
吉川英治 「親鸞」
...自分の乗るべき空駕(からかご)の中へ突っ込んだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索