...佐介も乗り気にならぬという次第で父は劫(ごう)が煮えて仕方がない...
伊藤左千夫 「春の潮」
...なかなかおもしろそうだ』と大乗り気である...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...僕の方に乗り気になれば...
岩野泡鳴 「耽溺」
...折角乗り気になっている未亡人を前にして...
谷崎潤一郎 「細雪」
...お絹だけが乗り気になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...お絹も人物論よりは乗り気になり...
中里介山 「大菩薩峠」
...妹のテワスがその結婚に乗り気になり...
中村地平 「霧の蕃社」
...計らざりき東洋の孤客に引きずり出され奔命に堪(たえ)ずして悲鳴を上るに至っては自転車の末路また憐(あわれ)むべきものありだがせめては降参の腹癒(はらいせ)にこの老骨をギューと云わしてやらんものをと乗らぬ先から当人はしきりに乗り気になる...
夏目漱石 「自転車日記」
...相手はぐっと乗り気に成って...
西尾正 「陳情書」
...大いに乗り気になったふうをよそおって...
山本周五郎 「青べか物語」
...なにしろ三枝の叔母がたいそう乗り気で三枝の養女にすればいいと云うくらいだったから...
山本周五郎 「契りきぬ」
...母親がまず乗り気になり...
山本周五郎 「日本婦道記」
...」冗談にしては意外に乗り気な表情である...
横光利一 「旅愁」
...新九郎も乗り気になり...
吉川英治 「剣難女難」
...どういう逆計で一泡ふかせるかと乗り気になった...
吉川英治 「三国志」
...一しょに行ってやるから」蕭譲(しょうじょう)はもう大乗り気なのである...
吉川英治 「新・水滸伝」
...乗り気になる値(あたい)がある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...この男も乗り気にはなるまい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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