...この見慣れない赤帽の言葉が...
芥川龍之介 「妙な話」
...自然におごりの生活に慣れるやうになつたでありませう...
石川三四郎 「浪」
...慣れた車夫は、然し、どうやら斯うやら十丁の道をのぼりつめた...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...南無阿彌陀佛」と不慣れらしい聲で合唱した...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...これにはもうとっくに耳が慣れているので...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...旅人が色々な話しをするのに慣れていたし...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...復習にも飽きて離れの縁側へ出たら栗(くり)の花の香は慣れた身にもしむようであった...
寺田寅彦 「花物語」
...殊更慣れぬ宿りであるから久しく眠に就けなかった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...このごろは慣れっこになってしまったのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕はいつも「世間慣れない...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...人は慣れなんかによってはそんなに感覚をにぶくされることはありません...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...久しく自動車に慣れた近代人には牛の歩みの遅々としていかにも初春の気分になる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...慣れぬ人達は彼等の言葉つきを耳にすると全く異様な感に打たれて唖然としたが...
牧野信一 「武者窓日記」
...そして外界への無力に慣れさせる結果をまねいていた...
山川方夫 「その一年」
...手に慣れし竹杖を突き...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...田舎の風俗に慣れない新郎の澄夫が...
夢野久作 「笑う唖女」
...僕は飲み慣れない強い酒を色色(いろいろ)飲んだので却(かへつ)て頭が冴えて容易に寝附かれなかつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...慣れているピエエルは...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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