...怎も慣れませんもので...
石川啄木 「病院の窓」
...山水の遊に慣れたる者は...
大町桂月 「十和田湖」
...又一方その動詞形の複雜煩瑣に慣れてゐる人々にとつてさへ...
高田力 「ベーシック英語」
...慣れぬ商売に手を出したら...
橘外男 「仁王門」
...はるか下座の方に何となく場慣れのしない様子で坐つてゐるのは...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...見慣れぬビルディング街の夜の催眠術にかかって...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...」「何だって少し慣れれば平気になるのよ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...元來公衆の前で演説することに慣れて居ずそれに酒の醉もあつて殆んど意味の徹底しない支離滅裂の言辭を竝べてしまつた...
萩原朔太郎 「中央亭騷動事件(實録)」
...……寒さと慣れない仕事にうち克(か)つためには...
原民喜 「冬日記」
...またどんな気候風土にも慣れることが出来るのです...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...それには慣れてゐるから彼はそれをそれほど苦痛には感じない...
堀辰雄 「聖家族」
...八十八段もあるR漁場の魚見櫓での作業に慣れてゐる私達にとつては遊戯にも等しいものであつた...
牧野信一 「酒盗人」
...洋酒の度を過すことに不慣れだつたせいか...
牧野信一 「露路の友」
...或る向きには頗(すこぶ)る鋭利な観察をすることに慣れている末造の目で見れば...
森鴎外 「雁」
...世慣れたる人じゃありません...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...母や姉たちと母屋に住み慣れている伊予子は滅多に酒倉や店をのぞくということがないので...
矢田津世子 「女心拾遺」
...慣れないもんでちょっと失敗したりしましたが...
山本周五郎 「風流太平記」
...資本主義社会の悪習に慣れている...
夢野久作 「路傍の木乃伊」
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