...軟水を飲むのに慣れた多くの動物は硬水を拒否する...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...慣れたものには時刻といい...
有島武郎 「カインの末裔」
...山に慣れた大町の人々をも驚かすほどであった...
石川欣一 「針の木のいけにえ」
...行つて見なけや何日までだつて慣れぬといふ其男の言葉に賛成した...
石川啄木 「天鵞絨」
...それは見慣れない莨(たばこ)の吸(す)い殻(がら)だった...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...併し東京人の我々は、慣れてしまって、道に落ちている石塊(いしころ)程にも注意しません...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...追々耐忍力も出来且つ慣れたるを以て多く採る事となれり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...いや毎度のことで慣れてはいるんだが...
高見順 「如何なる星の下に」
...放慣れぬにや、將(はた)永の徒歩(かち)に疲れしにや、二人とも弱り果てし如く、踏み締むる足に力なく青竹(あをだけ)の杖に身を持たせて、主從相扶け、喘(あへ)ぎ/\上(のぼ)り行く高野(かうや)の山路、早や夕陽も名殘を山の巓に留めて、崖(そば)の陰、森の下、恐ろしき迄に黒みたり...
高山樗牛 「瀧口入道」
...慣れてしまったから歩くのも楽なものさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...子供の時から慣れておりますからな...
中里介山 「大菩薩峠」
...そういうことを頼むには慣れた人を知っていますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪魔の戯れには慣れている...
中里介山 「大菩薩峠」
...三十三歳の世慣れ切った小説家の胸が...
マルセル・プレヴォー Marcel Prevost 森鴎外訳 「田舎」
...我々は我々が慣れるすべてのものに対して鈍感になる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...慣れ切った筆の跡であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...慣れた態度でその足の親指を口にふくんだ...
山川方夫 「愛のごとく」
...慣れてきたのだろうか...
山川方夫 「昼の花火」
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