...不意をくらって乗り手はあやうく馬の頭をとびこして手足をひろげたまま投げだされそうになった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...百人の乗り手と馬との逃げ込み場になつたのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...時々乗り手がふり返つて見る...
岩野泡鳴 「日高十勝の記憶」
...乗り手をうながす為に自動車の運転手たちがぶうぶうと調子をつけて警笛を鳴らし始めた...
梅崎春生 「風宴」
...そして乗り手は、このジョン様だもの、日本を粉砕するなんざ、わけはないさ」「そう聞くと、たのもしい気もするけれど、あの東洋の島国を、どう攻めてゆくつもり?」「そりゃ判っているよ」そこで男は女を側に下ろすと、ソファの上で肘を張った...
海野十三 「空襲下の日本」
...乗り手は、手綱(たづな)を引いたり、拍車(はくしゃ)を当てたり、大騒(おおさわ)ぎだ...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...乗り手を誇(ほこ)りとしているように見えた...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...いずれも公達と兵馬ほどの乗り手ではなかったものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...単に郡上街道を南に急げと言われただけで、その郡上街道のいずれの地点に止まるのか、そのことは駕籠屋も聞かず、乗り手も教えず、ただ一刻を争うげな急病人、ためらおうものなら命にかかる、その命というのは病人そのものの命ではない、今も言う通り代官の威光を着た高圧が自分の生命になる、そこで、へたな念を押すよりは、言われた通りに向って、とりあえず急ぎさえすればいいのだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...あだかも意地の悪い馬がなれぬ乗り手にするように...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...自分も乗り手ももろとも...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...彼も乗り手も一しょに...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...乗り手も何も一しょに...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...乗り手の一同が気勢を合せて...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...最初は乗り手には馬の力と元気には何も眼に見える衰えは感じられないであろうが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「夜船は気楽ぢやらうと思うたに却(かへ)つて乗り手が多うてな……...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...馬が乗り手の上手下手を只一眼で区別し...
夢野久作 「霊感!」
...千里(り)の駒(こま)も乗り手による...
吉川英治 「神州天馬侠」
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