...いきなり庇の端に乗り出すと...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...日本の外務省が英国の内政上の問題にまで乗り出すようなそんな手数(トラブル)をしないことは火を見るよりも瞭(あき)らかなことなのです...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...つっと車を乗り出すと同時にからだを宙に浮かせ...
寺田寅彦 「柿の種」
...併し久原房之助は決して総裁更迭運動に乗り出すのではない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...本当に悲歎に咽びながら乗り出す側に就いては述べることを避けた...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...からだをすっかり乗り出すようにして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...乗り出すように半身を外へ突出した...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...次に東京へ乗り出すには是非とも別の看板が必要である...
中里介山 「生前身後の事」
...ちょうどこういう舞台へ乗り出すにはうってつけの役者でしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...煙管(きせる)を置いて前へ乗り出す...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...車窓に乗り出すやうなかつかうで...
林芙美子 「浮雲」
...口もとに手をやって乗り出すような恰好(かっこう)で千穂子がもう一度...
林芙美子 「河沙魚」
...Kが自分で乗り出すことが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...堤防で囲まれた狭い視野の中から広い大洋へと乗り出すのであった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...そこで」彼は一ひざ乗り出すようにした...
本庄陸男 「石狩川」
...」と矢代は乗り出すようにして訊ねた...
横光利一 「旅愁」
...「さては」と乗り出すように...
吉川英治 「新書太閤記」
...狭間から半身を乗り出すようにして敵勢を見ながら...
吉川英治 「新書太閤記」
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