...元来思想上相容れなかったので思想上の扞格(かんかく)が感情上の乖離となって...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...大阪の本社とは日に乖離(かいり)するが東京の編輯局へは度々出入して自然親(したし)みを増し...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
......
田中貢太郎 「愛卿伝」
...┌精神乖離症(シツオイド)└精神分裂症┌今日一日の命│大死一番絶後蘇生└死而後已┌剣道四病│ 驚...
種田山頭火 「其中日記」
...いまだかつて一日も相乖離(かいり)したることあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...事は成らずして畢竟(ひっきょう)再び母とわれとの間を前にも増して乖離(かいり)せしむるに過ぎざるべきを思いぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...永久に原型からの乖離であるという...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...間接的なもの理想的なものとの乖離が...
豊島与志雄 「情意の干満」
...肉体と精神とが乖離する時に当って...
豊島与志雄 「傍人の言」
...國民の性情や社會の状態に乖(もと)り乖(もと)つた揚句の果てに無理やりに作出さねばならぬ不自然の大事業ではあるまいか...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...老人は進の如き乖戻(かいれい)な男と好んで苦楽を偕(とも)にしているような女が...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...機動演習の延期を命令し同時に軍司令部と参謀本部の方略的乖離を計画して...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...決して乖背(かいはい)し離(きり)したいとは願わないようなものの...
二葉亭四迷 「浮雲」
...かくして時を失い機に乖(そむ)く故にこの教は衰微せざるを得ないのである...
三木清 「親鸞」
...ここにいま述べたやうな時間と歴史的時間との間の乖離が現はれて來る...
三木清 「歴史哲學」
...その意識的思想と実際の生活感情の乖離においていることに対して...
宮本百合子 「落ちたままのネジ」
...終年苦乖離...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...太宗は自らこれに叙して、「朕尊居億兆之上、常以百姓為心、念五気之或乖、恐一物之失所、不尽生理、朕甚憫焉、所以親閲方書、俾令撰集、溥天之下、各保遐年、同我生民、躋於寿域、今編勒成一百巻、命曰太平聖恵方、仍令彫刻印版、施華弟、凡爾生霊、宜知朕意」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
便利!手書き漢字入力検索