...之を非とせんと欲するも未だ嘗(かつて)縄尺(じようしやく)に乖(そむ)かず...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...紅葉と乖離(かいり)するのは決して本意ではなかったろうが...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...間階桃花(かんかいとうか)取次に開く昨日踏青(とうせい)小約未だ応(まさ)に乖(もと)らざるべし嘱付(しょくふ)す東隣の女伴少(すこし)く待ちて相催すなかれ鳳頭鞋子(ほうとうあいし)を着け得て即(すなわ)ち当(まさ)に来るべし朗吟が終った...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「阿英」
...命の蹇(けん)し時の乖(そむ)けるを救わず...
田中貢太郎 「令狐生冥夢録」
...時局と乖離せる超然内閣制を主張し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そして私は私と英子との心の方向が乖離してきたのを余りに多く知りすぎていた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...法王を仆(たお)せ!(そのころ万事が皆ローマと乖離(かいり)していたのである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...男は大抵乖戻放慢の徒で...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...ああいう乖離(かいり)性素質のものこそ...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...直観の欠如といふことがゲーテの歴史に対する関係の乖離(かいり)であつた...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...かくして時を失い機に乖(そむ)く故にこの教は衰微せざるを得ないのである...
三木清 「親鸞」
...聖道の教が「時を失ひ機に乖く」のに反して...
三木清 「親鸞」
...個人は社会の習慣的な有機的な関係から乖離し...
三木清 「哲学入門」
...この乖離は人間と彼自身の本質との乖離である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...然るにかくの如く兩者の統一の基礎となるものは同時に兩者の乖離の基礎となる...
三木清 「歴史哲學」
...兩者の間に乖離が生じる...
三木清 「歴史哲學」
...お負けに血族婚礼は生理上に乖(そむ)いている...
村井弦斎 「食道楽」
...君は社会を改良すべき文学者の天職としても生理上に乖いた悪い習慣に従う事が出来ん...
村井弦斎 「食道楽」
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