...之を非とせんと欲するも未だ嘗(かつて)縄尺(じようしやく)に乖(そむ)かず...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...いまだかつて一日も相乖離(かいり)したることあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...およそ科学的精神とは乖離的な「知識偏重論」が...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...規範乃至価値からの乖離を意味するような...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...その言葉にどれだけの嘘と実際からの乖離とがあったにしても...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...肉体と精神とが乖離する時に当って...
豊島与志雄 「傍人の言」
...國民の性情や社會の状態に乖(もと)り乖(もと)つた揚句の果てに無理やりに作出さねばならぬ不自然の大事業ではあるまいか...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...老人は進の如き乖戻(かいれい)な男と好んで苦楽を偕(とも)にしているような女が...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...シュトリヒも同じく古典的と歴史的との乖離(かいり)を説いてゐる...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...客観的であることを本質とする歴史的意識と浪漫主義との乖離(かいり)がある...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...しかるに教法化益もし機に乖(そむ)けば...
三木清 「親鸞」
...固よりかくの如き乖離は兩者の關係の一面である...
三木清 「歴史哲學」
...最初に兩者の間の乖離の關係を十分に理解しておかなければならないのである...
三木清 「歴史哲學」
...デル・テチョの『巴拉乖(パラガイ)等の史』に...
南方熊楠 「十二支考」
...何でもなき宗儀作法の乖背(かいはい)から...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...君は社会を改良すべき文学者の天職としても生理上に乖いた悪い習慣に従う事が出来ん...
村井弦斎 「食道楽」
...終年苦乖離...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ええすぐいって来ます」「すぐいって来る」右衛門の両方の眼の眸子(ひとみ)が右は右へ左は左へと乖離(かいり)運動を起こした...
山本周五郎 「思い違い物語」
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