...もしこれを「未荘の人也」といえばやはり史伝の法則に乖(そむ)く...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...行法全乖...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...私を包むものからかくも乖離しているというのに...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「感覚の殻」
...苟(いやしく)も美の約束に乖(そむ)かざる限りは美醜長短皆以て詩中の内容となすを得べきにあらざるか...
綱島梁川 「国民性と文学」
...学問と詩との乖離を嘆き...
戸坂潤 「科学方法論」
...論理的規範としての真理価値からの乖離を意味する論理上の矛盾のことではなくて...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...規範乃至価値からの乖離を意味するような...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...永久に原型からの乖離であるという...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...ここにおいてか乖離(かいり)が生じてきて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...科学的な思考から全然乖離していた古代人の頭脳の中では...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...しかし本当とか嘘(うそ)とかいうことと信ずることとが完全に乖離(かいり)した考え方はちょっとむつかしい...
中谷宇吉郎 「『西遊記』の夢」
...シュトリヒも同じく古典的と歴史的との乖離(かいり)を説いてゐる...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...然るにかくの如く兩者の統一の基礎となるものは同時に兩者の乖離の基礎となる...
三木清 「歴史哲學」
...兩者の間に乖離が生じる...
三木清 「歴史哲學」
...何でもなき宗儀作法の乖背(かいはい)から...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...その意識的思想と実際の生活感情の乖離においていることに対して...
宮本百合子 「落ちたままのネジ」
...太宗は自らこれに叙して、「朕尊居億兆之上、常以百姓為心、念五気之或乖、恐一物之失所、不尽生理、朕甚憫焉、所以親閲方書、俾令撰集、溥天之下、各保遐年、同我生民、躋於寿域、今編勒成一百巻、命曰太平聖恵方、仍令彫刻印版、施華弟、凡爾生霊、宜知朕意」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...ええすぐいって来ます」「すぐいって来る」右衛門の両方の眼の眸子(ひとみ)が右は右へ左は左へと乖離(かいり)運動を起こした...
山本周五郎 「思い違い物語」
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